もうひとつ、同じリンクの
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1172.html
から、大半になるが、名言の資料的保存として御用者いただきたい
Q しかしブロックは、若くしてプロレスを去ることを決めた人ですが。
トリプルH まあ、揉めたわけではないしね。ブロックは田舎者なんだよ。悪い意味じゃないぞ。農場にいるのが好きで、有名になんかなりたくなかったんだ。煩わされるのが嫌いなんだ。WWEを辞める前には、プロペラ機を買って、パイロットを雇ったら、二度と空港に行かなくてもすむかなあ、なんて話していた。文字通り街から街へと飛べば、誰にも会わずに済むし、ただ会場に行ってプロレスをすればよくなる。それこそが、僕らが生活のためにやっている唯一のことだからね。
毎晩20分間リングに立つ。それが1日のハイライトなんだ。年に200日も遠征していても、おいしいのは毎晩20分間だけ。それ以外の時間は、そのためにケツを痛める時間なんだ。飛行機やら、空港やら、ホテルやら、レンタカーやら、20分のアドレナリンを味わったら、次の街に行くためにまたそれを繰り返す。ブロックが辛抱ならなかったのは、23時間40分の方なのさ。リング上での20分は愛していたはずだよ。
エンターテインメントに生きる人の、珍しくは無い…ありふれていてその分、典型的な挿話である。
野球選手も、歌手も、落語家も、小説家も。
「俺は自分の仕事の中だけで、いい仕事をやってきたい。スター扱いでキャーキャー言われるなんて苦痛でしかない」という人も必ずいるだろうし「街で誰にも声を掛けられない、サインをねだられないなんて苦痛で、屈辱的すぎる。もっと俺をちやほやしてくれよ!」という人も必ずいる。また同一人物でも日々、この両極をあっちにいったりこっちに行ったりしているのだろう。
ルー・テーズみたいな”ザ・プロレス”の人はもうこの旅から旅が完全に性に合っていて「スーツケースひとつで今日は東、明日は西。これがあるからプロレスは最高なんだ!俺のリングネームはジプシー・ルーにしたかった」と言っていた。
ルー・テーズ、ニック・ボックウィンクル、ビル・ロビンソンの三人が「寅さん」映画を見たいと流智美氏にリクエスト、言葉も分からないのに寅さんの旅姿に共感した…という味わい深い一編が、別冊宝島に収録されている。
映画「レスラー」に絡んで、ここでも紹介されている
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090616/1245172217
この曲を、昭和プロレスの集大成のひとつだったアントニオ猪木vs藤波辰巳の特番でエンディングにした人のセンスの良さよ。(もっとも自分は、この試合は特別名勝負だとは思わないけど)
毎日違う顔に出逢う
街から街へと
かみ締めてる間もないほどに
Oh、no、oh、no喜びや夢ばかりじゃない
つらい思いさえ
一人きりじゃ出来ぬ事さ
ここにいるもの