■“日本は特殊な国”か、通信を可視化してみたら意外な事実が分かった
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20110808/363981/
ソーシャルサービスの利用傾向についてだ。特に日本のユーザーにとって、このトピックは三つのうち最も面白く感じる人が多いと思う。なぜなら「日本だけ世界の傾向と明らかに違う」という結果が一部含まれているからだ。
Q:日本ではmixiのようなローカルサービスがかなりのシェアを持っているといった話か?
残念ながらハズレだ。若干の地域差はあるものの、グローバルなサービスに交じってローカルサービスがそこそこ使われている国はほかにもある。そうではなく、調べてみたら、世界の中で日本だけが唯一異なるグローバルなソーシャルサービスを最もよく使っているという結果が出ているのだ。
具体的には、日本の企業だけが「Twitter」を他のソーシャルサービスと比べて圧倒的に多く使っている……海外では大方の予想通りFacebookが圧倒的で80パーセント、関連サービスも含めると90パーセント近くを占めている。日本で第1位のTwitterは、トラフィックの割合ではたったの3パーセントしかない。この結果を一言で表すなら、「日本人はTwitterが大好き」ということに……
だんだん自分も山本夏彦ばりに、同じことを繰り返しているが(レトリックや例は変えているから佐高信ではない(笑))、インターネットはどこも90年代にヨーイドンで始まり、しかもPCや回線など、幸か不幸か中下流でもそれなりの衣食足りた層の参加に限定されるから、ネット上での特徴比較というのはかなり「お国柄」を比較するのに最適だと思うちょる。
(※過去に書いたのはこの2本)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110112/p3
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110624/p6
そういう比較事典みたいなのがほしいとも思う。
なぜ、日本ではtwitterがかくも隆盛なのか?を、日本語は英語より140字でかなり内容を盛り込めるということで説明できるかもしれない(両方の言語でつぶやいているから実感・確信を持って言える)し、俳句や短歌の影響…はややトンでもっぽいな(笑)。
ローカルの健闘にもお国柄があるし。
たしか中国の列車事故関連で、中国内でtwitterそっくりのサービスを提供する「微●(忘れた)」というサービスがあり、ここで活発な議論や告発が…
という報道があったし、この前紹介したっけかな?「匿名掲示板2ちゃんねるはいかにも日本的というけど、かなり似た特徴のある「4chan」はアメリカでも相当人気あるよ」という話が出てきた。
動画にコメントを流す「ニコニコ動画」の大健闘だって、世界的に見れば奇観だろう。
そういうような世界各国のインターネット情勢に特化した、業界紙的な定期レポートがあるといいな、と思いました。いやそれに似た佐為とはやまほどあるけど、ちょっと自分の興味とずれていて…歌田明弘氏のコラムが一番イメージに似た感じかな。
このアメリカの「4chan」の実態が、新潮45にてリポートされているらしい。
hamano_satoshi 濱野智史
http://twitter.com/#!/hamano_satoshi/status/104149521713463296
告知です。今日発売の『新潮45』に、「2ちゃんねる化する世界」という論考を寄稿しました(約8000字)。先日、4chan管理人mootさんから直接聞けた話も盛り込んでおり、おそらく紙媒体では初の4chan論になるのではないかと。気合入れて書きましたので、ぜひ。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/newest/
ん?これもおもしろそうだな
長山氏は信頼できる書き手だ。
濱野氏はtwitterのプロフィルを再確認すると、はてなダイアリーも持っているそうだ。
濱野智史
@hamano_satoshi
情報環境研究者。著作に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)。メールアドレスは hamano.satoshi + gmail.com です。
http://d.hatena.ne.jp/shamano/