INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「ジャイアントキリング」のツジトモと「宇宙兄弟」の小山宙哉の逸話(モーニングより)

メモ代わりです。
モーニングにこの2人の対談が載っていた。
http://www.mangazenkan.com/newsfeed/detail.php?news_id=nat00000000000053864

モーニング35号(講談社)にて「GIANT KILLING」のツジトモと「宇宙兄弟」の小山宙哉が対談を行っている。
デビュー前からの友人で、お互いのアシスタントをしたこともあるという2人。小山は自分にとってツジトモが「六太にとっての日々人みたいな存在」、ツジトモは「ライバルっていうよりも戦友」であると語り、親密な関係をのぞかせた。また今号の表紙は達海と六太が並ぶコラボイラストが飾った。

担当編集者のつぶやきtogetter
http://togetter.com/li/35896


当時、ツジトモさんは、読み切り短編を3回載せたことがあるだけだったので、目標とする作家として、わざわざ挙げてくることに僕は驚きました。しかも、その時期はどちらも僕が担当していたので、小山さんも驚いていました。小山さんがプロを目指して上京してきたら、すぐにツジトモさんを紹介しました
uchu_kyodai
それ以来、二人は大の仲良しになりました。デビューはツジトモさんのほうが早かったものの、単行本が先に出たのは、小山さんです。週刊連載を先に始めたのは、ツジトモさんです。切磋琢磨することで、二人のマンガは面白くなりました。
uchu_kyodai
小山さんのデビュー作『ハルジャン』には、後ろにスタッフの名前が書いてあるのですが、そこにツジトモさんの名前が書いてあります。ハルジャンの背景には、あきらかにツジトモさんが・・・(略)

んで、「宇宙兄弟」最初の場面で、兄弟2人が憧れの宇宙パイロットと一緒に記念撮影し、パイロットが自然と彼らの背中に手を添える構図が有る。
あれは、実際の写真がモデルで、兄弟が今やモーニングの看板作家になった2人、パイロットが…井上雄彦なんだって(笑)

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

そうかあ、今やかつての手塚治虫的なカリスマ性を井上氏が持ち、漫画を志す人にとっての大きな目標になっているんだな。たしかにゼロ年代テン年代の「まんが道」が描かれるなら、手塚の位置に井上がいて何にもおかしくない。
そこに憧れた子たちが、今やサッカー、ロケット、百人一首などさまざまな分野の漫画で活躍していると。一部ちょっとセンシティブなあれが出たが(笑)、単なるブラックジョークではなく、あの人もあの人としての憧れがあり、またそれを糧にして復活したのだと思うなり。

なんかツジトモの「GIANT KILLING」前の作品がおもしろそう?

この対談でちょっとだけ触れられてたが、ツジトモのデビュー作は、なんとゴーストライターが主人公の「GHOST」、次の作品はプロ野球で、盗塁が売りの選手の、試合の走塁での、投手との駆け引きを描いた作品なんだってさ。

うわー、聞くだけでちょっと読みたい、と思わせる。
野球の、ほんの一部、一場面の駆け引きに焦点を合わせた作品といえば、スポーツノンフィクションの金字塔で、数年前にかわぐちかいじが漫画化した「江夏の21球」があるが、90年代かな、原秀則が「クラッチ」という短編を数本描いていたはず。
イチローをモデルにした、完璧なまでのバッターをバッターボックスに立たせ、しかもこっちの心理描写などは一切なし。そのバッターに挑む投手の「一人称」で描くという実験的な作品で、なんか印象に残っているぞ。

さて、書いてから調べる
ウィキペディアの「ツジトモ」

同時に、『earlyモーニング』にて第13回MANGA OPENで受賞された「GHOST」が読切漫画としてデビューした。その後、再び『モーニング』誌上にて、プロ野球を題材にした読み切り漫画「スリーストライクス」を掲載。

原秀則」「クラッチ」で検索
http://noise-annexe.blog.so-net.ne.jp/2007-11-19

クラッチ」について。
原秀則は、恋愛であったり、ヒューマンドラマ的な方面に重点を置くことが多いので、こういう、明らかにプロアスリートにモデルというのか、モチーフがいるキャラクターを描いた、かなり純粋にスポーツよりの作品を描いているのは非常に意外でした。

ものがたりの作り方として、なかなか面白いと思ったのは、イチローがモデルのジュンイチローを主人公の対比として、すごくフラットというのか、天才の「基準点」として描いている点でしょうか。あまりジュンイチローに、表面的には感情を込めないで描いているんですよね。それで、相手方となる主人公2人の人となりが明確に浮き出る効果を・・・・(略)

このリンク先から、短編集「さよならゲーム」というのが出版され、そこに収録されていると判明。

さよならゲーム―原秀則“野球”短編集 (ヤングサンデーコミックス)

さよならゲーム―原秀則“野球”短編集 (ヤングサンデーコミックス)

出たのは4年前だから、まだ買えるかな?