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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

手塚治虫「ブラックジャック」の誕生秘話が漫画化&「創作秘話漫画」まとめ。

http://twitter.com/#!/oneuptokyo/status/88567287178723329

元宮秀介
@oneuptokyo 元宮秀介
すごい漫画を読んだ、「ブラック・ジャック創作秘話」。手塚治虫の自伝や評伝はほぼ読破しているが、誰も知らない天才の実像が描かれている。見開きに最低1つの仰天エピソードが刻まれているので、ページをめくるたびに全身に戦慄が走る。 興奮が治まらない。

手塚治虫の「ブラック・ジャック」は、実は歴史の流れに追いやられる寸前だったこの天才の、「どん底からの復活劇」だったというのは有名な話。
その前夜のテヅカは…これをご参照
どん底のころの手塚治虫
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2005/08/post_6c2c.html

ここでブログの作者は、その「どん底」のころの手塚治虫の文章を紹介し、弱気どころかそれでも超強気であることに驚いています。

この、ささやかどころか強烈な自負を見よ。自身がどん底の時期に、他のマンガ家の名前をずらずら挙げるというイヤミな文章。戦後マンガを作ったのは自分。後輩もダメ。劇画なんてまったくダメ。自分以外全部ダメ。生き残るのは自分だけ。

 普通の人が書けば妄想ですが、なんせ、書いたのは神様手塚です。この時期に書かれたこの文章は、たんなる虚勢ではなく、手塚の再出発宣言というべきでしょう。

んで、ブラック・ジャックの連載を決めたチャンピオンの編集者は「僕たちで手塚さんの”死に水”を取ろう」…と、不人気を覚悟で連載を決めたという話も有名だ。それが今も語り継がれるヒット作、人気作になり、一種「医者志願者ホイホイ」としての役目を果たしたりもしている(笑)。(荒川弘銀の匙」も、農業志望者ホイホイになるだろうな…)

文化系の創作秘話ものがたり…の漫画リスト

自分は基本的に「プロジェクトX」的な秘話が好きで、その中でも文化的なものが特に好き。ただ、それが漫画化されるとなると数がそう沢山あるわけではないよね。
記憶でざっとまとめてみました。

黒澤明伝、「七人の侍」と「トラ・トラ・トラ!」の降板などに焦点を当てていたような記憶がある。今からアマゾンで買っておこう。

この中に映画の父で「イントレランス」を監督したグリフィスや「幕末太陽伝」の監督、赤狩りから復活した脚本家トランボなどが登場している。

ゲームクリエイター列伝 1 (少年マガジンコミックス)

ゲームクリエイター列伝 1 (少年マガジンコミックス)

ゲームクリエイター列伝 2 (少年マガジンコミックス)

ゲームクリエイター列伝 2 (少年マガジンコミックス)

バイオハザードとかダビスタとかマリオとか、ぜんぶやったことない(笑)だけど楽しめましたよ。映りこみだとか視点の移動で怖さを出すとか、いろんな発想の飛躍がおもしろい

アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)

アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)

よく考えたらこれもその範疇なんだよな。「リアルタイムで連載」「舞台が第一次オタク文化爆発紀である1980年代」という点でも他に類をみない、かしら。先月最新刊が出ましたな。
アオイホノオ (6) (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ (6) (少年サンデーコミックススペシャル)

愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春 (1) (Big comics special)

愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春 (1) (Big comics special)

愛…しりそめし頃に… 10 (ビッグコミックススペシャル)

愛…しりそめし頃に… 10 (ビッグコミックススペシャル)

http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20110228
に描かれているように、あえて時系列を編集し、藤子不二雄A壮年期の創作秘話を「トキワ荘時代の青春」としてこの物語に落としこもうという戦略のようです。そのおかげで「怪物くん」の創作秘話も読めると。

『愛…しりそめし頃に…』はずっとトキワ荘時代のエピソードを綴っていますが、第10集に収録された話を読むと、現実の藤子先生がトキワ荘を出た昭和36年より後に当たる昭和40年代の出来事がトキワ荘時代の出来事として描かれているのが・・・

激マン! 1 (ニチブンコミックス)

激マン! 1 (ニチブンコミックス)

激マン! 2 (ニチブンコミックス)

激マン! 2 (ニチブンコミックス)

激マン! 3 (ニチブンコミックス)

激マン! 3 (ニチブンコミックス)

永井豪も日本および世界漫画史の中での功績を考えれば、自伝漫画を描くに十分値する人だわな。
2巻の、詳しいレビューがここにある。

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20101214
デビルマン』に力を入れるため、同時に連載していた『ハレンチ学園』を終わらせるのが今回の山場です。当時、熾烈なバッシングを受けていた心情の告白や…(略)…「ハレンチ大戦争で主要キャラをみんな殺したので、もう続けられない」という豪ちゃんに、少年ジャンプの担当編集者が「だったらもう一度生き返らせてもいいんじゃない」と言う辺りは、今に至る「ジャンプ」漫画の芸風を・・・

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

2008年はマガジン・サンデーの創刊50だか40周年だったので、多くの回想企画があり、多くの漫画家が回想自伝漫画を寄稿した。ただその多くが性質上、ごく短い短編だ。自分を描くのにテレがあるクリエイターも多く、こういうのが結局単行本未掲載に終わってしまうことも珍しくない。
小林氏もそういう短編を最初依頼されたのだが「とてもそれでは描ききれない」と作者側から提案、本格的な短期連載となった。
小林ならではのユーモアも健在だが、まだ少年週刊誌が作る側も読み手もペースと限界を完全に把握していない「狂った季節」の物語・・・そのため、事実の中から友人の病死や、精神のバランスを崩しての悲劇など暗い影もぬぐえない。そこが逆にリアルさを感じる。

藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 (11)

藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 (11)

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110531/p2
id:koikesanを引用しているが、この巻には「オバケのQ太郎」創作秘話漫画が載っているそうなのだ。
あとひとつ、藤子・F・不二雄氏はドラえもんの誕生物語を漫画にしたものがあり、全集にも収録される(された?)ことは間違いないのだろうが・・・いくつかの記念誌やムックに収録されています。

ああ・・・おれがパロディのネタにしちゃったから元の画像はないけど、これが「ドラえもん誕生秘話」漫画の1コマだったよ。だから確かに存在する。
だれかを非難するときにどうぞ。
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