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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今週の「バクマン。」と「電波の城」が相変わらず格段のおもしろさ(予測不能さ)※「電波の城」は時間切れで描けず

バクマン。」相手の「負け方」のハードルがどんどん上がってく

敵役の七峰君が「自分はインターネットを通じ50人のブレーンがいる」「担当編集者は51人目」というポリシーを表明した以上、ストーリーの流れからも出版・編集部のしがらみからも(笑)おそらく七峰くんは敗れていくのでありましょう。
ただ、負けるにしても負け方がわからん、というかどんどん作者側はチップを積み上げていってる。
今、話を整理すると、七峰君の作ったシステムは
・読みきりをそれで描くと編集長も編集部も「面白い!」と絶賛する
・アンケートでも人気
・連載会議でネームも通った。
という実績が既にあるのです。
まず、七峰君は「読みきりで人気があり、連載会議でも編集部が高評価だったが連載では失敗する」という弱点を作らなきゃいけない。これが第一のハードル。
そして主人公のコンビは「これはやっちゃいけない」と怒りに燃え「お前の漫画を10週で終わらせる!」と啖呵を切る。
やっちゃいけない!理由は、漫画家や編集者はギリギリまでの責任を持って面白い漫画を作ろうと決断しているからだ、という。

まずAさんの漫画の描き方によって、Bさんの漫画の上にいくことは可能だろうけど、「Bさんの漫画の人気を落とし、終わらせる」というのはどうでしょうか。実際に”不可能犯罪”に見えるのですが。
まさに今のところ、作者もそれは承知で「どうやって漫画で、相手を『潰す』ことができるんだ?」というところに話題をフォーカスさせていくように見えます。何がしらの「トリック」があるのでしょう。
それは注目していきたいと思います。
ただもうひとつ。
七峰君の悪役ぶりはそれは個性であり、ストーリー上も「いやな奴」である必然性はあるんですけど、「2面性があって、ふだんは人当たりのいい素直なやつ。だけど裏では傲慢で冷酷」というキャラクターだとして、なんで主人公コンビにあのとき傲慢な素顔を見せたんだろう?という気がする。あれで主人公コンビから事前に情報が漏れていたら「連載なんて無かった」と編集者の一人は断言していたからね。
今回、担当編集者に対して傲慢にふるまうのも必然性があるような、無いような…だなあ。
「なんだかんだ言って若くて世間知らず、肝心なところでミスしてる」
「主人公コンビが密告みたいなことを嫌い(ある期間は)黙っていることを計算しつくしていた」
「新人担当編集の後藤くんには、強い態度でカマシて主導権を握る必然性があった」とか、個々に説明はつかないではないが「こいつが(読者に)嫌われないと話が成り立たないから、むりやりとってつけた欠点を盛り込む」というのは「美味しんぼ」だけで十分ですので(笑)。

細野不二彦電波の城」の話は時間切れ!

できれば今日、このブログの読者のみなさまもビッグコミックスピリッツ読んでみてね。夕方か次の日でも予定を変更し、書いてみます。
これにて時間切れ!!