■八百長問題は警察による捜査情報の漏洩に当たらないのか
http://togetter.com/li/98337
まあねぇ、おれも最初は気になっていた。
もともと警察の関係者が、リークの形で流した…というより流すしか方法が無いのかと思っていたのだが、それとは別に今回、警察から文科省に情報提供があったという。謎の点を上から引用しよう。
野球賭博は犯罪なので、それに関する情報を警察が収集するのは当然。捜査の過程でたまたま知り得た情報でも、犯罪に関するものであれば注目するのは当然。しかし文部科学省所管財団法人の構成員が財団法人の内規に違反したという情報まで、当然に収集すべきだとはいえません。
そもそも警察が収集すべき情報だったのかどうか、それを警察庁に報告すべきだったのかどうか、警察庁から文部科学省に通知してよかったのかどうか、かつそれをマスコミその他に漏洩してよかったのかどうか。
よくわかんないけど、警察でも警視正以上の階級の人は(地方公務員ではなく)国家公務員で、国家公務員が(公益法人としての相撲協会を所轄する)文科省に情報を伝え、文科省が発表した、というタテマエなら合法らしい。(んでも処分を発表もしてないのにおかしい気がするが
ふーん。だがこの結論も果たして確定なのかどうか。
やっぱり例として挙がるのは、税務署の話で、むかし笑い話、法律おもしろ話として「泥棒は、職業・ドロボウとして確定申告しなさい」というネタがあったはず。
つまり「税務署は脱税を摘発し、させないのが商売。なのでドロボーさんはドロボーだといって税務署に申し出なさい。こっちは税金が取れればいいので警察には一切もらしません。なんからドロボウの必要経費も認めたる」みたいなね。
たしかに泥棒は極端としても違法風俗店や密輸業者などだって、こういう形で税務署に対しては違法行為や道徳に反した行為を認め、それなりの税金を払うというのもあり得なくはない。
サイバラ(西原理恵子)一世一代の名作「脱税できるかな」では、テキトーな言い訳として彼女が「実は私はゴーストライターがいて、その報酬を払ってるんです」とか適当な言い訳してたけど、たとえばこの「西原にゴーストライター」って話は(事実としたら)表に出ちゃいけない話だよね。
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現状の法律の上での是非としてもそうだし、今後どういう制度設計をするのが正しいのか(こういうとき流れるのが是か、非か?)という点でも。