中東問題における「真打ち」が登場。チュニジアに関して「アラブの専制的体制の中でももっとも磐石と思われてきたので意外だった」と認めつつも、さまざまに考察しているのだが
http://www.fsight.jp/article/10182
そこで、アラブの知識人によく知られている「詩」を紹介しているところがさすが(中東世界の詩は、他文明とは一味違った重みがあるらしい)。
もしある日、人々が「生きたい」と願ったら
運命は応えてくれるだろう
夜は明け染める
手鎖は切れ落ちる
生命を追い求めない者など、切に望まない者など
煙と消えていく、吹き散らされる
※アブー・カースィム・アッシャーッビー「生への願い」『生命の詩集』より
専制の支配者よ
不正義を愛する者よ、生命の敵よ
お前は寄る辺なき人々のうめきを嘲笑った
お前の手は人々の血で染まった
お前の歩むところ、存在の神秘を歪める
悲しみの棘を播くのだ
※アブー・カースィム・アッシャーッビー「世界の専制君主に」
2月16日に誕生日を迎えるピョンヤン在住の某氏にもささげる。