http://mytown.asahi.com/areanews/tochigi/TKY201012220464.html
小山市は、JR小山駅西口から思川にかかる観晃橋(かんこうばし)までの通称「祇園城通り」に、徳川家康ら小山評定(ひょうじょう)に参加したとされる28人の武将のブロンズ像設置を計画している。通りの名は鎌倉時代からの領主小山氏の居城に由来するが、新たな計画で徳川方の武将たちに「制圧」されそうだ。
祇園城通りには来月、市の花「思川桜」が65本植樹される予定。武将像はその桜並木の間に設置される。通り沿いには、歴史交流館(仮称)を建設し、同館で小山評定の様子を描いた映像を流す構想があり、武将像によって観光客を同館に誘導する狙いもある。そのため主役の家康像は駅西口広場か同館前に設置したいという。来年度予算に調査・制作費を盛り込む予定だ。
小山評定による「開運のまち」小山のPRは、大久保寿夫市長が「ライフワーク」と公言するもの。18日に「小山評定410年記念シンポジウム」を開いたばかり。来年度は28武将の生涯を描いた本「小山評定武将列伝」を刊行する・・・
この前CSのほうのTBSチャンネルでドラマが再放送された、笑っちゃうぐらい豪華キャストの「関が原」も、その原作だった司馬遼太郎の本も、この小山評定をひとつのクライマックスとして扱っていた。
たしかにそうで・・・ああ、原作が手元にあれば引用できたのにな。
つまり、豊臣政権の幹部として内乱鎮圧(上杉家討伐)という名目で編成、行軍している遠征軍を、この会議で一瞬にして「司令官をボスとした私兵集団」に変えるという法的な大転換を行う必要があったのだ。
ヤン・ウェンリーの不正規隊、どころじゃないですよ。
そして、(小説の中では。どこまで資料の裏づけがあるかは分からないが)この会議を成功させるために事前の根回しを家康はいろいろと行っている。それも、単純で一本気な男はそれを応用して、謀略に長けた武将はその才能を買って手足に使って、大胆な提案をその場の勢いで行った平凡な武将(ちなみにこのアイデアは盗用だったらしい)を、逆に激賞して皆をあとに続かせて……日本の運命を変えた戦争、暗殺などはさまざまあるが、かくもドラマチックで、キャラクターも立っている「会議」はなかなか無い。
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