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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「格闘技三国志」三国鼎立のために・・・パンクラスvs修斗対抗戦大爆発。

【教訓】私はよくここで、大多数には伝わらないことを前提にして「銀英伝」や「三国志」の小ネタにものごとをたとえることが多いのだが、けっこう当事者に意味が通じてしまい、それはそれで困るという。


それは
とも
かく。

「次の次の大会」があんまり早く話題になると、けっこう「次の大会」が埋没してしまいかねないというパターンがあるのですが、今回は試合内容で10月の「KITAOKA vs HIRONAKA」に負けないものを魅せてくれました。

砂辺、鳥生が120点の勝利。

砂辺光久vs田原しんぺー、いまでもパンクラスIsm以上にパンクラスっぽい雰囲気をかもし出す砂辺と、修斗ランバー・ソムデートに最後まで食い下がった男の試合が、実に熱かった。
砂辺はもともとこの階級では驚くほど手足が長く、今回もそれを有効に使って、ほんの少しだけ距離を優位に支配、いい感じで闘ったのだけれども、田原選手はそのリーチの差をもものともしない、時折轟音が聞こえるようなパンチやローを披露。最後の一秒まで、まったく気が抜けない試合展開でした。しかも、1Rの最後では寝技では一枚上か?というところも見せたし。
しかし3R。またそのグラウンドの機会が生まれ、一度田原が上を取ったときに
「うわ!やばい」と。
しかし砂辺がそこから上を取り返す。
「よしここで一気に離れろ!そうすればあと数十秒、逃げれば逃げ切れる」
とこちらはちょっと安心。
でも砂辺は、見ているこっちよりも志が高かった!
そこから離れず、田原が下から三角で攻めようとするところでまずはそれを受け止めると・・・ランペイジvsアローナばりのパワーボム!!2Rの最後にドロップキックを放つなど、プロレス的なにおいを漂わせる砂辺らしい、すっくりした決着となりました。
敗れた田原も、見事な戦いの中で散っていき、本当の意味で戦いを修めた、そんな試合でした。

鳥生がハイキックKO勝利。今回は修斗勢に2勝したが・・・

鳥生将大。
もともとレスリングと空手をみっちりやりこんだ上でパンクラスに入門し、大いに期待されたときには、こういうふうな勝利をどんどん重ねていくものだと信じられていたのだが…(笑)…
そこから先は「パンクラスIsmじゃなくパンクラス・イズル(※竹内出のように地味、との意)」と言われるような試合っぷりが続きました。俺が言うんだけどな。
今回も正直、1、2Rはそんな展開でしたよ。「まあ対修斗だし試練の三番勝負だし、勝つことが最優先でも今回はしょうがないか」と思ってました。だが3ラウンドに、はじめてかしら?のカラテ・ハイキックで失神KOを奪っての勝利でした。
すごかった・・・
けど、正直まぐれくさかった(笑)。
実際ここで勝って行くと、SRCから呼ばれることも在り得る。三番勝負、残り2試合が重要になるかも。

川村亮の敗戦

試合前の流れで「お互いに尊敬している」「熱い試合をしましょう、殴り合おう」となって…川村が圧倒的に序盤は優勢だったが、日本有数の「逆転ファイター」である桜木裕司が、逆転の一発をぶちかましアップセット・・・という流れ事態は分かりやすいし、盛り上がりには貢献したかもしれない。川村にはベルトという「もう一回券」があるし、桜木も異存が無いようなので
タイトルマッチで借りを返せばいい。だが・・・

http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20100905#1283685334

川村は単なるポカではなく重症。これまでの伸び悩みの原因が出てしまった。打ち合いに応じなければ勝てたかもしれないが、打ち合ってなおかつ勝たなければいけない試合だったはず。