kamipro買うた。
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/07/23
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「そもそもファブリシオとヒョードルを戦わせちゃダメだよ」
「アメリカのプロモーターには誰かを上げて、誰かを下げてドラマを作るような意図が感じられない」
「ヒョードルに”勝ってもいい”選手を日本だったら育てるのに」と批判。
プロモーターの方は、選手のギャラが高かったりちょっと生意気だと「どっかで負けさせよう」と考えるのだと話します。
谷川 そこで地味ツヨを当てても、意外とファイターは無頓着に受けたりするんだよね。
−−日本のMMAってプロレスの文化から流れてきているから、安易な言葉で言えば「おいしい、おいしくない」を気にするファイターは多いですよね。
谷川 日本が好きな外国人選手もそこを気にするもんね。ジョシュ・バーネットなんか典型的。基本的に外国人ファイターってまず稼ぐことを念頭に置くから、どんなオファーでも受けちゃうんだよ。「お金より価値のあるものがある」って考えるのが日本人のファイターだけど、外国人のファイターってのは「その場のお金が対決」っていう考え方をするから。
ジョシュが日本で戦った試合を見ると地味強の最たるエメリヤーエンコ・アレキサンダー戦に始まって、いったん勝ったノゲイラに半年をまたず再戦とか、パウエル・ナツラ、ジェフ・モンソンといった相手が「おいしい」かどうかに疑念はある。
ただそんなことより、谷川氏の語る文脈では「おいしいとかおいしくないをいろいろ考える」ことは、
「ドラマを考えている、お金より価値のあるものがある」
というプラス評価で、来たオファーをすぐ何でも受けるのは
「無頓着、その場のお金が大切」
というマイナス評価なんだ。
ものは考えよう、というかここまで価値観がきれいにひっくり返ることってなかなか無いから驚いたんですな。秋山成勲も田村潔司も菊田早苗も、「お金より大事なものがある」と考えるサムライだった??