http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2010/2010071001/index.html
…まずタックルで向かった青木に対し川尻はこれを切ろうとするが、青木は片足タックルの体勢に変化。そこからさらにグラウンドへ変化し、川尻の左足に足関節技を仕掛ける。技が極まったかのように苦悶の表情を浮かべる川尻だが、なんとか左足を引き抜こうとする。取られた反対の右足でカカト蹴りを見舞い脱出しようとした川尻だが、青木はカカトごと捻り上げるようなアキレス腱固めに持ち替え、さらにもう一捻り。遂に川尻がタップして、1R1分53秒、青木の勝利と王座初防衛が決定した。
…勝利した青木はマイクを持つと「今日でPRIDEは、これで終わりました。こんなに人が集まってくれたのは川尻さんだからだし、川尻さんだから僕もここまで頑張れました」と…
「川尻"助演乙"達也」論が…
この結果だが、以前こう書いた。
■青木真也vs川尻達也がいまいち盛り上がらないのは、青木圧勝説が結構あるからじゃないか
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100616#p1
何が言いたいかというと、「毎日書いていれば、結果に沿ったことを以前の文章から引き出せる」ということですね。地震を予知するには、毎日『地震が起きる』といい続けるのが一番確実だというアレ。青木vs川尻が大接戦でも川尻勝利でも、たぶんなんかそれっぽい文章引っ張り出してこれるよ(笑)
ということで、別に上の話もあんまり根拠があるわけじゃありませんでした。にしても「助演男優賞」と自嘲する川尻選手が、今回もその役目を担ってしまったのは残念である。心配なのは怪我であります。青木は「ばきばきという音を聞いた」と言っているが、いつ復帰するのだろうか。
早急に復帰してもらい、どっちも敗北からの再浮上を目指すというアングルでの「川尻達也vs菊野克紀」を早いところ見てみたいからだ。
勝手にこれを規定路線。
スパッツどうこうに関して
むかーし、「リング・ケージ論」というのがありましてね。要約すると
1・今は実質的にMMAの本場はアメリカ
2・アメリカで勝てるような環境に日本も合わせて、慣れないとだめ
3・アメリカはケージ
4・だから日本もケージにしよう
てな話。この話はこの半紙で続いていくんだけど、まぁ仮にその論法で行くなら
3・「アメリカはロングスパッツ禁止」
4・「だから日本もロングスパッツ禁止にしよう」
てな理屈も通じる、という話でした(少なくとも私には、そういう程度の意味しかない。何度も書いたがある無しで言えばロングスパッツぜんぜんOK)
だが、そういう議論は議論で置いといて、今回青木真也は事実としてトランクスを着用、ロングスパッツでは無かった。
これを「青木はこの試合、ただ単に川尻に勝つということではなく『4月にみんなの夢を捨ててしまった』と認める、海外での敗戦という悪夢の払拭と再挑戦を視野に入れていた。だからこそ、米国でもOKになるコスチュームで戦い、勝利することで『北米再挑戦』をアピールしたのだった!それが青木の覚悟だ!!」
……てな感じに、梶原一騎的な変換機能によって読み解くこともできるわけでしょうけどね。まあそんな見方も無理やりできるよね、ぐらいのお話です。
本人談、と結論
――今日のコスチュームがスパッツじゃなかったんですけど何か理由は?
いや、別に理由はないです。逆にロングスパッツじゃないといけない理由でもありますかね。
もちろん、青木はこういうところでホンネと正反対のことをしゃべることもままあるし、次の日には発言が変わっていることも前例多数(笑)なので、そのまま証拠採用、ってわけにもいかないかもね。
ただ、僕の論調には添うんだよな。
何度も言うけど、個人的にはロングスパッツは大した問題ではないけど必要以上に大きくなった話だと思っている。それは「リング・ケージ問題も結局そうだったよな」、という、そういうのが個人的な総括です。
試合自体はすごかった
一進一退のシーソーゲームと、圧勝の秒殺劇のどっちがすごいのか、見たいのかというと見解は分かれるだろうけど、すごかったのは間違いないよね。
名言
「開放骨折させてやるぐらいな気持ち」
今後、慣用句として使われるだろう(俺に)
余談。青木と縁深い「公武堂ファイト」は今夜金網を採用
http://blog.livedoor.jp/koubudo_fight/
会場へ行くファンにおかれては、選挙の投票を済ませてから。