私も「国内か県外かはともかく、多少は変化があるのだろう」と最初は思ってたので、もっと熱心な支持者だったらそのショックはいかばかりだろう、と思う。
そこで登場したのが
「鳩山政権は失敗したかもしれないが、沖縄を争点にすることで、この問題に対する国民の意識を高めた」と。
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/
6月6日号 定価350円
◇安保を飲み屋の話題にした鳩山の偉大なる「功績」
「普天間移設」暴かれる本音と建前▼岩下明裕 辺境に国民の関心を向けさせた稀な首相
▼佐藤優 初めて「沖縄差別」に気づいた総理
先週土曜の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」でもこの話題というか論法が。
キンキン「あえてひとつ鳩山さんをかばうとするならば(略)、今度のことで言うなら沖縄の基地問題ってものだはね、少なくともこれで国民が目覚めちゃった。そのことだけは大したもんだ」
下村満子「賛成賛成。わたしはこれ、いろいろ『くだらない』とか『もとの木阿弥』とかいうけど、この8カ月10カ月、ある意味パンドラの箱を開けたというか」
内田誠「だけどねぇ、総理大臣を反面教師と言って褒めたら終わりでしょう」
だいたい、目標が達成できなくても「話題になったからOK」というなら、不十分だという声が上がる道路公団改革も、あの当時猪瀬直樹が問題提起し、小泉政権が課題とするまではまったく無風状態で「国民の関心」は低かった。安倍政権が中途半端に終えて失速の原因となった「道路特定財源」も「国民の関心を持たせたのだからそれが功績だ」という論法は使えるわけで。