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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「沖縄問題が大きな話題になったのが鳩山政権の功績」という論について

私も「国内か県外かはともかく、多少は変化があるのだろう」と最初は思ってたので、もっと熱心な支持者だったらそのショックはいかばかりだろう、と思う。
そこで登場したのが
「鳩山政権は失敗したかもしれないが、沖縄を争点にすることで、この問題に対する国民の意識を高めた」と。
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/

6月6日号 定価350円 
 ◇安保を飲み屋の話題にした鳩山の偉大なる「功績」
普天間移設」暴かれる本音と建前

▼岩下明裕 辺境に国民の関心を向けさせた稀な首相
佐藤優 初めて「沖縄差別」に気づいた総理


先週土曜の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」でもこの話題というか論法が。

キンキン「あえてひとつ鳩山さんをかばうとするならば(略)、今度のことで言うなら沖縄の基地問題ってものだはね、少なくともこれで国民が目覚めちゃった。そのことだけは大したもんだ」


下村満子「賛成賛成。わたしはこれ、いろいろ『くだらない』とか『もとの木阿弥』とかいうけど、この8カ月10カ月、ある意味パンドラの箱を開けたというか」


内田誠「だけどねぇ、総理大臣を反面教師と言って褒めたら終わりでしょう」

だいたい、目標が達成できなくても「話題になったからOK」というなら、不十分だという声が上がる道路公団改革も、あの当時猪瀬直樹が問題提起し、小泉政権が課題とするまではまったく無風状態で「国民の関心」は低かった。安倍政権が中途半端に終えて失速の原因となった「道路特定財源」も「国民の関心を持たせたのだからそれが功績だ」という論法は使えるわけで。

アメリカの新聞が「基地問題の決着はオバマ外交の勝利」と書いたとか

そういえばこうなった原因はやっぱりオバマのほうにもあって、選挙民向けにタフさを見せ付けるのはここだ!という意識もあったんじゃないかという気はする。
もともとオバマは「敵対国にはソフトに、同盟国には厳しい」という傾向があるともいうが。