http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052101000493.html
【北京共同】中国国営テレビの教養番組の講師を務める人気の歴史教師が、文化大革命を発動した毛沢東を痛烈に批判した講義の動画がネット上で支持を広げている。神聖視される建国の指導者を公然と批判するのは異例。当局は動画を削除するなど封じ込めを始めたが、ネット上の論議からは庶民の歴史観の変化がうかがわれる。
講師は北京市内の予備校教師、袁騰飛氏(38)。文化大革命に関する講義で「文革は人類史上、最も暗黒の10年」と酷評。毛沢東を「ソ連のスターリンやドイツのヒトラーとともに20世紀の三大暴君」と断じ、1959〜61年の大飢饉)については「自然災害ではなく人災、毛災」。「49年の建国後、毛の行いで唯一正しかったのは死んだこと」とまで言い切った。
別の講義では「中国の歴史教科書に真実は5%もない」「(共産党機関紙)人民日報は新聞でなく宣伝紙」と歯に衣(きぬ)着せぬ共産党批判をした。
まったくもって常識としか言いようの無い言葉であるが、歴史のある時期、常識家こそもっとも偉大な英雄であり得る。
というかこういう言葉、いまの日本で語っても一部の人から反発があり得る。それを中国で、公の場で語るなんて、袁騰飛の”士大夫”ぶりには頭が下がるばかりである。外野からはうかがうこともできないプレッシャーもあるだろうに。
同時に、こう発言しても問答無用で彼が肉体的に、社会的に抹殺されない(この後はもちろん予断を許さないが)ほどに中国は自由になっている。それは指摘しておきたいところだ。
そしてあらためて
「中国の毛沢東、ソ連のスターリン、ドイツのヒトラーは20世紀の三大暴君」
これは世界共通の常識として覚えておきたいことです