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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ジャーナリスト岩上安身氏の活動の法人化(収益化)はかなり具体的になっている

昨日「ネットニュース再論」というエントリを、午前と夜の2回に分けて書いてみた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100408#p4
けっこう自分では気に入った論考ではあるが、わが道場ではこういう傾向のエントリって書いてもなかなか労多くして反響少なし(実力不足が原因ではありますが。)

ま、そういうわけで夜も更新したのでお暇な方は見てってね。
そんで、その中でこういう話を余談として紹介した。

【余談】岩上安身氏は講談社ノンフィクション賞も受賞したれっきとしたプロのジャーナリストなのだが、最近特に熱心に行っているtwitterや動画を利用しての大臣記者会見やインタビュー報道が、直接的には報酬に繋がらない(笑)。

そしたらフォロワーを中心に「これらの活動で生計を立てる方法はないですかね?」「何か、これをサポートする組織を作ってみてはどうでしょう」といった議論が出てきた。このゆくえがどうなるか。ちょっと今回のエントリーと関係も出てきそうです。

( http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/10990522202 をはじめとする、2010年3月下旬の氏のつぶやきなどをご覧ください。

そしてつい最近のをあらためて見たら、かなり本格化している。
本当はもう少し編集したほうがいいかもしれないが、誤解無く伝えるために、7日の一連のつぶやきをまとめて紹介させてもらいます。

http://twitter.com/iwakamiyasumi
(2010年4月7日ごろを見てください)

ただ今帰宅。ずっと税理士らと話し込む。彼らは終電をのがし、タクシーでの帰宅に。話しながら、自分のやってきたことを整理。自分は、自由という意味でFREEのジャーナリストなのか、無料という意味でFREEのジャーナリストなのか(苦笑)。無料で提供してきた公益性を、今後もどう担保するか。


続き。twitterの面白さは、情報の「送り手」と「受け手」しか存在しなかった世界に、「つなぎ手」という存在を浮上させたこと。「共感」が、情報を手渡しのようにつないでゆく。この感じ、活かせないかな、と思う。 1:24 AM Apr 7th webから


情報を無料で提供してきました、そこそこ支持を得ました、有料化しました、ハイ終わり、では、何か物足りない。「送り手」と「受け手」が、「売り手」と「買い手」に置き換わっただけで、その中間にあった「つなぎ手」の「共感(反感も)」が消失してしまう気がする。人間の関係は売買にとどまらない。 1:45 AM Apr 7th webから


続き。僕らは、そうはいっても売買の世界に住んでいる。働くことも、性も、生命すらも商品化される世界に生きている。その事実は否定できないが、それをひどく息苦しくも感じている。その理由のひとつは、たぶん、あらゆるものが、買われた時、つまり消費された瞬間に、関係が決済されてしまうからだ。 1:53 AM Apr 7th webから


続き。情報は商品になりうる。いや、情報こそが商品である。そういう時代の始まりに社会に出て、そういう「業界」を生きてきたのだが、いつもこの情報消費資本主義的な教条に、違和感を覚えてきた。実際には、あらゆる関係は、カネを払っただけでは決済されない。チャラにならないものが、残る。 2:06 AM Apr 7th webから


続き。法人化の具体策を考えていたのに、ついつい、チャラにできないものを、チャラにしようとする、あるいは割り切れないものを、割り切ろうとする、情報の売買関係の居心地の悪さに、話が脱線(苦笑)。この間に、我が有能なる友は、次々と具体案をひねりだす。参考にします。敬意と感謝のRT。 2:26 AM Apr 7th webから


あまり難しく考えたり、最初無料だったものを有料にする際に倫理的な咎めは必要ないと個人的には思う。実は音楽家やプロレスラーも「ネットでなんでもフリーに?ああ、俺たちは会場にチケット買ってきた人に、ライブの興奮を味あわせればOKさ!」という自信をもている人は多い。
もちろんテレビ放送料やCDが売れてのがっぽりからはダウンサイジングするだろうけど、最低限のインカムがネット社会で消えるということはない、とライブ派は自信があるという。

で、言論人も最終的にはこの手段に移行してくって人は多いだろうと思う。
すでにこっそり?でもないけど(笑)成功している人は

日垣隆

年1万円のメルマガで、会員何人だっけか。かなり多いはず。
いろんなセミナー、読書会なども主催しているし。

勝谷誠彦

さるさる日記か、あれでいつも人気上位だったブログを一気に会員有料化へ。
それによる影響力縮小とかいろいろメリットデメリットもあるだろうけど、たぶんそれなりの収入だろう。

岡田斗司夫

http://otaking-ex.jp/
いま、岩上氏と同じでそういう組織に改変している真っ最中。
それをエンターテインメントにしようという山っ気もあるようだ。


向き不向きもあるけど(言論人のだれもが岡田斗司夫のようなトークを出来るわけもない)「寄付」も含め「ライブ」「イベント主催」的な形で、最終的には生での触れ合い的なことで収入を確保してく人が言論人ではさらに出てくると思います。
どういう風になっていくのか観察したい。