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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

地下鉄サリン事件と一連のオウム事件15年に。特に国松長官狙撃事件。

徐裕行さんに再度呼びかける

オウム幹部の村井秀夫氏を刺殺し、服役した徐裕行さん。
あなたは刑期から考えてすでにその罪を償い、出所しているはずです。
どこかに出てきてくれませんか? あなたが知っている「真実」を語ってくれませんか?
ぶっちゃけ、あなたが裁判で言ったことウソでしょう。
事実は何なんですか?

苫米地英人氏のオウム事件証言再見(博士も知らないニッポンのウラ

ついつい説明を省いてしまうが、苫米地とオウムってどう関係しているの?ということから知らない世代も多いだろうか。ウィキペディアの「苫米地英人」

洗脳について造詣が深いとされ[4]、公安の依頼により複数のオウム真理教信者の脱洗脳を手伝ったとしている。この経緯は著書の「洗脳原論」などに記述されている。
オウム真理教関連では、1995年の警察庁長官狙撃事件の実行犯とされる元巡査長から催眠によって自白を引き出したことや、U正悟師という当時教団最高ランクの信者の脱洗脳などが報道された。
特に長官狙撃事件については、1997年2月18日・19日の二夜に亘って、日本テレビの『きょうの出来事』が、「長官狙撃自白の全記録」と題して苫米地が元巡査長の記憶をよみがえらせた過程の記録ビデオの一部を放送した。身柄拘束時から自白が二転三転していた元巡査長から詳細かつ整合的な記憶の呼び起こしに成功したと報道された。苫米地による記憶呼び起こしの全容が録画された数十巻に及ぶビデオは苫米地が警察との協力下[要出典]で、元巡査長の許諾の下、個人的に撮影したものの一部を日本テレビで発表したものである。元巡査長が一種の催眠状態でオウム井上嘉浩の命令により長官を狙撃する様を生々しく証言したビデオが公開…(略)…その後、元巡査長は証拠不十分により釈放され、その後も東京地検により起訴猶予とされた。

http://video.google.com/videoplay?docid=-707769785683613840#


オウム事件(警察への協力の経緯)はここの22分経過から。狙撃事件そのものの話題は30分時点からどうぞ。
わたしはツイッターtwitter)風に、彼のしゃべりの要点を紹介しよう

Q:なんで公安は苫米地を知ってたの?
「わからん。脳機能の論文なんか書いてたからかな。あとサブリミナルの研究してたけど、俺の開発したサブリミナルmのやり方を、オウムが明らかに真似していた。それは”某テレビ局”にしか伝えてないから。TV局からオウムに流れてたかも」

「そういえば俺と上裕は学生時代の先輩後輩で、ディベートをやってた」
Q:彼を言い負かしてたとか?
「どうかな。言い負かしたって言うと、おれとあいつが対等みたいだからね(笑)」
Q:サブリミナル
「実は効果あるのよ。女の子を裸にしたり、人を殺させたりすることもできる。それじゃまずいから、みんなが一斉にサブリミナルは利きませんっていってるだけ」
Q:オウムの洗脳テクニック
「サブリミナル。洗脳テクニックはアメリカが開発した。オウムは北朝鮮経由なのか、古い技術なので古い論文をアメリカから持ち帰ったか」

【国松長官狙撃事件】
・K巡査は、おそらく二重スパイなんだろう。
警察庁内部の人事では「Kシロ派」が最近勝利した
・K巡査は元富士署の署員。ここは対オウムの中心だった。たまたま元富士署が撃つというのは偶然ではない
・潜入しているうちにミイラ取りがミイラになった?
・催眠術で、うつまでの何日間の記憶がすごく鮮明に出た
・当時はいえなかったが、ビデオを撮影したときにも公安職員いたんだから(勝手に撮影したわけではない)
・K巡査が催眠で思い出した記憶に基づく物証って実は出てきた。だがすぐにその物証がなくなる!
ためし打ちした看板って証言の直後はあったのに、翌週無くなっている。国松長官のマンションには防犯ビデオが映っているのに「テープが絡まって見られない」その後「誤って焼却しました」・・すごくない?
・そうやってK巡査の証拠が次々と隠避されていくから、「このままだと、次の証拠は俺たちだ。俺たちも消される…」と震え上がって、身を守るためにビデオを公開した。
・でも
・この3月(放送答辞は2006年だっけ07年だっけ?)まで、警察はK巡査のシロ派とクロ派の暗闘があったが、上に言ったようにシロ派が完全勝利した。だからもう真実は明らかにならないだろう。
・あと、カウンセリングしたオウム女性信者と結婚した(カウンセラー倫理に反する)とたたかれたが、俺の結婚相手は俺に会う前にすでに奪回してた人で、その妹などの脱洗脳のための助手をやってもらっただけ。患者と結婚したわけじゃない!!(これはカウンセラーはやってゃいけないという不文律があるらしく、宮崎氏が「信用にかかわるからそこははっきりしたほうがいい」とアドバイスしていました)


……まあ、うっさんくさいわな(笑)この「ニッポンのウラ」でも一種のオチにしてるけど「やせる」「彼女ができる」というような効用を歌った「奇跡の着うた」をやっているというだけでねぇ(笑)。
「サブリミナルは本当は効果があるんだが、社会に影響があり過ぎるために敢えて『効かない』としている」というのは「既に電気自動車は実用化されているんだが、ガソリンが売れなくなることを恐れた石油メジャーがそれを抑えて・・・」という都市伝説を彷彿とさせるし。

ただ、このあやしげさは事実を離れれば嫌いじゃないが。

ちなみに、「K巡査の催眠自白ビデオ」取材には岩上安身氏もかかわったのだが…

http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/8634132255

苫米地氏についてはノーコメント。

どういう意味においてのノーコメントかはわからない。


上の話ってヨタ話にも聞こえるが、この本では…

新聞記者が筆名で書いたとも言われるこの本でも”K巡査はクロか、シロか?”という問題がそのまま「警察内部の権力闘争」となり、事件が混迷していく様子や有力であったろう証拠が不可解に無くなっている、という話は出てくる。
出所が同じなのか、複数のソースがあるのか・・・

この本では現場の警察署の署長があんがいノンキだったりする場面の描写なんかもあって、なかなか面白い。文庫にもなったようだが、いまでも出版されているだろうか。一読の価値あり。

というか、うさんくせートマベッチの話より、この本をつぶやき調に紹介すればよかった(笑)
もし仮にこの本の信憑性が疑わしかったとしても、「警察内部の暗闘・権力闘争」というテーマは、選挙などわかりやすい場がないとしても面白いものだ。
横山秀夫の台頭や、「踊る大捜査線」の先取りという部分も感じられる。

オウム事件では
麻生幾の華々しいデビューとなった


大事件のときは時々ある、取材記者の感情や取材過程を描いた

が面白い。後者には、なんといまや売れっ子ITジャーナリストの佐々木俊尚氏も一社会記者として登場する。