INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日UFCは46歳クートゥアvs45歳コールマン。栄光と富を持つ光の男に、何も持たない影の男が一世一代の挑戦・・・

本日のUFCは生中継で、放送時間も3時間半をとっている。
直前のコールマンの心境をkamipro moveが直撃した文章があるのだが、言っていることはすごく正しいと思うよ

・ランディと俺は富、名声で大きな差があるが、その一番の理由はタイミングさ。彼が活躍したときはUFCが大人気になった時で、俺が王者の時代はUFCがマイナーだった、それだけだ。


・実績という点では、俺だってUFCチャンプになり、PRIDE-2000GPで優勝し、ヒョードルノゲイラと戦ってきた。実績で劣るとはぜんぜん思っていない


・もう遅いよ、と言われても、俺はPRIDE-GPの時だって「コールマンはすでに終わってる」と言われていたんだ。おれがランディに勝ったらアメリカの視聴者は驚くかもしれないが、俺自身は驚かないよ


そういえば、こういうパターンあったよね。
またフィクションと混同させますが「自然は芸術を模倣する」、ってやつだ(笑)。
ふたり、同じような境遇で、子供のころは仲良く、一緒に遊んだり同じ道に進んだ。だが、どこかで道をたがえて、ひとりは光の表街道、一人は影の裏街道・・・・。


「俺たちは、どこで道が分かれたんだ?」


最近の作品で「オールラウンダー廻」もこれを踏襲したようだし、名作では「アドルフに告ぐ」など・・・うーんたくさんある気がするけど、ぱっと出てこないね。

いやね、確かにUFC,MMAをずっと見続けていた側から言うとマーク・コールマンランディ・クートゥアってほぼ同じときに、ほぼ同じような活躍ぶりで頭角を現した選手だったはずだ。コールマンのハンマーハウス、ランディの当時のチーム「rAw」は2大チームであり、しかも「アマレスさえがっちりやってればMMAでは勝てるんだよ!!」といった”アマレス最強幻想”がグレイシー柔術に代わって台頭させるまでに至っていたのだ。
そんな時代を、思い出してくださいな(※ちなみに「現在は頭突きが禁止されているから勝てないだけで、グラウンドの頭突きがOKならアマレス最強」という議論は、いまだに俺を含めて存在する)。


さて、「知名度ではかなわないが、俺たちのトータルな実績は五分だ」というのはけっこう正しいと思うのだが、ここ2、3年でいうと……やっぱりマークには厳しいかな。
なんだかんだ言って、ランディは一流のトレーナーとコーチに囲まれたチームを作っているし、練習環境が充実している。コールマンはあれだけの筋肉を誇っているのは信じられないぐらい(笑)いわゆる荒れた生活もけっこう送っていたらしいから。「いま、ここ」の力の差はみてとれる。

だが、そこで勝っても負けても意地を見せてくれれば、それがすなわち勝利だと思う。
キャリアの半分はジャパニーズMMAおよびプロレスで培ったファイターとして、われわれが骨を拾うつもりだ。

そして・・・ヒョードル戦で終わった後にリングに立った二人の娘。ちなみに母親は「あなたのお父さんは負け犬なのよ」と教育しているという(笑)。

観るかどうかは彼女たち次第だろうね。でも自分としては父親が闘う姿をぜひ見てほしいと思っているんだ。
俺にとって娘というのは、自分の人生のすべてなんだ。
立派に闘って、彼女たちが誇れる父親にならないとね


■「パパは負け犬」教育については
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090730#p2
を参照。結婚前に「本当は結婚なんてしたくない」と言ってたという、高島学のコラムも当時はあったのだが、今はネット上にはなくなっているようだ。