どちらも連載は結構長いが、最近なぞの伏線がたくさん張られて興味深い
とくに「電波の城」はテレビ局という明るく、華やかで、健全で、正義だと見られている社会が「うさんくさく、暴力的で、闇とつながっているような裏社会」と交わる接点として「大晦日の格闘技興行」を最近描き始めており、実にそのチョイスが正しくてどうしようもない(笑)。
いろんな謎が本当に回収されるかはわからないけどさ。
細野氏は綿密な取材をやっているのかというとそうでもなく、想像の部分も多いと以前「創」での森達也との対談で言っていた気がする。
ゆうきまさみは、実は一番とくいな複雑な政治的駆け引き部分を書き始めた。最後の皇帝なんかも出てきたし。
ゆうきは「銀河英雄伝説みたいな話は、始まる前に自分だって考えていた」と豪語(でもないか、グチ)してたから、少しそのリベンジを形を変えてしたいのかもしれない。
もちろん両作品とも、あれあれ尻すぼみかいという話になる可能性も大。