http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20091026/1256551764
生徒会モノってのは昔から人気があるが、ある種、週刊少年サンデーの雁屋哲類型の「革命モノ」の変奏曲として読んでたりもする。温度差は色々あるようになってきているけれども。
初恋ソムリエ
作者: 初野晴
出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)初野晴は金鉱を発掘した。ミステリとして面白いのに加え、ゆうきまさみの『究極超人あ〜る』のような、「リアリティの範疇に収まる学園変人モノ」≠「学園超人活劇」として作り上げられている。
特に2作目の本作は、そう言う視点からみて非常に出来がいい。
第19回鮎川哲也賞受賞作。
むかし、私は「究極超人あ〜る」から「涼宮ハルヒ」につながる系譜がある、と論じた。ハルヒを読まずに周辺情報だけで(笑)。
■弊衣破帽のバンカラ→「むわーかして!」→「ただの人間に…」の系譜
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090116#p4
わたしもよくやるけど、そういう雑多かつ複雑な系譜を「○○もの」というふうにまとめられれば一言で済む。あ〜るやハルヒは「リアリティある学園変人」か「学園超人」か。
ハルヒはまだ読んでないからいとして(いい加減読んだらどうだ俺)、あ〜るはタイトルに「超人」と書いているから超人なんだろうけど、DREAMの笹原氏もかくやというほど権限のない部長だったしなぁ(笑)。
あと、「生徒会もの」ってそんなにたくさんあるんだろうか。ほとんど知らないや。少なくとも80年代の少年誌にはあまりないと思うが、70年代や、またライトノベルにはあるのかも。