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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「変わった名前の子供の犯罪率は高い」?という偽の相関

最近見なかった「痛いニュース」をまとめ見した。
こんなニュースがあった。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1281361.html

変わった名前を付けられた子供は、犯罪に手を染めやすいことが証明される
1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ :2009/07/07(火) 15:14:57 ID:???0
(略)、アメリカで「奇妙とされる名前」をつけられた子どもの統計をとると興味深い結果が現れたそうです。

フィラデルフィア州シッペンズパーグ大学のデービッド・カリスト教授がSocial Science Quarterlyに発表したところによると、あまり一般的でなかったり、異性的な名前を付けられた子どもほど、人種に関係なく少年犯罪に関わる傾向が強いということが明らかになったそうです

調査ではアメリカで見られる15000の名前について知名度を設定。例えばMichael(マイケル)の知名度を100とした場合David(デイビッド)では50、Alec(アレック)、Ernest(アーネスト)、Malcolm(マルコム)、Tyrell(タイレル)では1となったそうです。そしてこの知名度が10%上がると4%犯罪率が低下するということが分かりました・・・・・・・・

どこまでさまざまな検証に耐えて発表されたか知らんので、あくまでも仮説として扱う。が、まあ素朴な疑問として「非行に染まる少年は朝飯を食べていないことが分かった。朝飯と犯罪防止に関係がある!血糖値がうんたら」というような俗説と同じ構造があるかもしれんよね。
つまり「朝飯を食べる食べない」が直接の理由、魂の因果律じゃねえや因果の因ではない。むしろ、少年の場合は「毎日朝食が出るということは家庭環境がしっかりしていて、親子がちゃんとかかわりをもち、しつけもしっかりしてる。だから結果的に非行も少ない」というような話。もちろん傾向の話で、朝食は食べないけど親子関係がしっかりしてる人もいくらでもいるし、そもそも親子関係がしっかりしなくたって非行をしない子もたくさんいる。
ただ、結果的に数字に表れる。のかな?


奇妙な名前もそうで・・・・ああ、こうかくと実社会の個別の人への攻撃だ差別だということになるからなんか自粛のブレーキが働くんだよな。そうじゃない人もたくさんいるよ、ということを前提にしたうえで、

名前は親が付ける。
「奇妙な命名」は、その親が・・・・・・・・・・・・なんというかなあ、旧来の伝統やなんかに縛られない自由な価値観を持っている反面、社会的な束縛も気にしない、というか・・・「アレ」な人たちもある程度有意に多くいると。(もちろん全体で言えば例外的であるよあるよあるよあるよ)それが犯罪率の多さにつながると。

以上は仮説の上に仮説を重ねたものではある。
しかしまあ自分で書きながら思ったけど「科学(統計)は時として民主主義の上に立つ」という命題を勝手に信じているけど、やはりそれを言ったり書いたりするのはプレッシャーを感じるなあ。正しい正しくないは別として、この仮説をヘイトスピーチ認定されたりとかしないだろうな。

呉智英の過激コラムに、科学が追いついた?

と、そこで思い出して検索してみたよ。
世の常識や良識にぎりぎり触れそで触れない挑発芸を楽しむ呉智英氏が、2年ほど前にもう指摘していたのか。
同じ「痛いニュース」にて紹介保存されている。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1025601.html

新聞では、多数派読者を敵に回したり、不快にさせるような話は書けない。それをあえて書きますから、該当する方は、これは自分のことではない、ほかの誰かのことだと思って読んでください。

私は複数の大学で講師を務めている。毎年学生名簿を見るたびに・・・
(略)
暴走族のグループ名に多い方式なので、私は「暴走万葉仮名」と呼んでいる。
まあ、娘にどんな名前をつけようと親の自由ではあるのだが、面白いことに気づいた・・・(略)

「アレ」というぼかし方まで。
国は違うが、直感や経験にもとづく異端の指摘に、今回科学的・統計的な議論がおいついたということか。