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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「視聴率調査」に「録画率調査」が並ぶ日・・・本当の意味でのIT”革命”とは

最近見そびれたJ-CASTニュースで、いまアクセス数があるのはこのニュースだそうだ。
■アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」 信じられない低視聴率のナゾ
http://www.j-cast.com/2009/07/07044828.html
題材がタイムリーだったことが大きいだろうが、その分析と視点は斬新だ。いや斬新というより、ここ数年くすぶっていたある話題にあらためて火をつけたというべきか。
それは、まず作品の話はさておくとして(笑)

・・・録画予約数調査で日本最大のソネット「Gガイド・テレビ王国」によれば、なんと、録画予約数では「歴代アニメの中でも断トツに高い数字」だったという。「Gガイド・テレビ王国」は全国の番組(地上デジタル・アナログ、BSデジタル・アナログとスカパー!スカパー!e2)が調査対象で、視聴者がパソコンを使って同サイトの番組予約ボタンをクリックすればパソコンに録画、予約数がカウントされる。HDDレコーダーにも録画予約が可能で、月間に700万件以上の予約が行われている。
最初から録画すると決めていた人が多数だった

同サイトのランキングを見ると、「週間予約ランキング」(09年6/29〜7/5)で「ヱヴァンゲリヲン」が1位。2位は「MR.BRAIN」。3位は「MW−ムウ− 第0章悪魔のゲーム」となっている。なんと「ヱヴァンゲリヲン」は2位の倍以上の録画予約数という圧倒的1位だった。ソネット広報は、

「歴代のアニメジャンル作品の中で、まれにみる圧倒的な数字を記録しました。今回のヱヴァンゲリヲンを見る場合、最初から録画すると決めていた、という人が多かったようです」

と説明している。

なんといっても視聴率は、たかだか300?程度の世帯を調査したサンプリングだ。そして時間と労力がかかる。
対して「Gガイド」は、業務の傍ら勝手にデータがたまる。しかもその数字自体はサンプリングではなくそのままの数字だ。
もちろん「ネットを使える人」「ネットが好きな人」「ただ見るだけでなく、録画する人」が母集団になるという構造的な部分は当然存在するのだが(ニコニコ世論調査なるもののズレと同じだ)、しかしこれは間違いなく、「テレビをだれが見ているか・どの番組に人気があったか」を調べるというツールという部分での比較において、現在のニールセンやらの視聴率調査を脅かす存在になっていく。


タイトルで「本当の意味でのIT”革命”」と記したのは、新しい技術がアンシャン・レジーム(旧体制)を暴力的にひっくり返す、という図式を感じたからであります。


アンシャンレジームは取り込みを図っているようだが、それもまたひとつの革命。

・・・ビデオリサーチは09年7月2日、現状の視聴率調査に加え「Gガイド・テレビ王国」が行っているようなパソコンによるテレビ視聴を、11年7月を目途に調査に加える方針を明らかにした。また、録画された番組が実際に視聴されたかどうかを認識する技術の開発を進めるという


うちやNHBニュースも、格闘技がゴールデン放送されたときはこのへんの情報をニュースにせねばいかんな。
時間がないので調べられないが「Gガイド・テレビ王国」でのK-1MAX長谷川穂積ボクシングの位置はどうだったんだろう。

と同時に、最大のタブー

「録画された番組を、視聴者はCMをとばしながら見ている?」という疑惑についてはやっぱりタブーだったり、否定的な調査結果だけがメディアに並ぶのだろうな(笑)。
ちなみに私は、いつも録画番組をあとで見るときはやっぱり飛ばしています