残り時間5分で、ドラマがこのご時世に作られた「官僚たちの夏」についてひとこと。
たしかにあの作品、間違いなく傑作だし、主人公は気概に満ちた魅力的な主人公だ。
だが、根本として、主人公およびモデルがやろうとした自動車業界(特定業界)の再編と競争力強化、という仕掛けは、その後の戦後史を見る限り、ほぼ間違いなく「あのとき通産省の考えどおりにならなくて、ああよかった!」というようなものであった。
官僚たちの夏を2009年に映像化するなら
「良心的、献身的、情熱的な官僚たちが、私心無く取り組んだプロジェクトでも、それが正しいとは限らない」
という話にしたほうが、少なくとも実情には沿う(笑)。
敵役に魅力あるオリジナルキャラクターを入れるとか、アレンジしたほうがいいかも。
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1980/11/25
- メディア: 文庫
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この話の参考になりそうなものはないかキーワードで探したら、
池田信夫氏がつい最近、同じようにドラマをきっかけに書いたエントリーあったよ
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d774cf9863b372007dff05d58397215b