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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「エヴァンゲリオン」映画が館内で盗撮されて中国で海賊版出回る。だけど法律論では・・・?

なんでも見出しの通り、海賊版が出回っているらしい。

んで、それはべつにして、いま映画館では予告編上映に先立ち、「映画館での盗撮は犯罪です」というCMがよく流れる。キン肉マンの超人みたいに頭がビデオカメラの男が、へんなかっこうでくねくね踊るという、なかなか面白いものだ。

んだが。
実は例の、立ち読みしながら必要な情報(グルメマップのお店の電話番号とか)をケータイでパシリとやって買わずにすませる、いわゆる”デジタル万引き”は犯罪なのか?
いいえ。いくらやっても、合法なのです。

んなことない、って反論するかね?
じゃあ、どの罪に該当するのか条文をあげて答えてみい。・・・・・・・・ね、ないでしょ?
これが事実↓  
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1410331329?fr=rcmd_chie_detail

あまりに一般の常識からははずれた気もするんだが、
たしかに理屈をギリギリ突き詰めていくとそうなるかも。

だから、こっからは想像だけど、映画館でビデオカメラを回すのも、実は法律(映画館が定めた場内規則、じゃないよ)の範囲では、非合法とする根拠が無いんじゃないかなあとちょっと推測(もし本当に非合法で、だれかがやって捕まっても責任は取りません)→※最後の追記を見てね。


というか、こんな話を持ち出したのはどんどん推奨しようということじゃなく、前グーグルストリートビューのときに書いた「もともと『撮影するよ』『撮影しました』というのは、他者に直接的に損害を与えないから、昔のCMの「みーてーるだーけー」のように、いかに迷惑でも取り締まれない。法律は近代になってカメラやテレビカメラが発明されて生まれた『撮影』をあまり想定していないんじゃないか?」てな話からの発展です。
以前に書いた、この話と関連。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090513#p6
■ストビュー問題、根本は「見る・撮る」は現実にはパワー(暴力)だが、理屈上では「何もしてない」ゆえ(?)


デジタル万引き」は悪いイメージの造語を付けて抑止力にしようという「珍走団」方式だった

上の話を調べて分かったのですが、このいわゆる「デジタル万引」というのは2003年に日本雑誌協会電気通信事業者協会 (TCA) が意識的に、阻止するために命名したものなのですね。

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/14611.html

 日本雑誌協会電気通信事業者協会(TCA)は、7月1日から書店でカメラ付き携帯電話を使って雑誌記事などを撮影しないよう呼びかけるキャンペーンを実施する。全国の書店に3万枚のポスターを配布して、マナー向上を訴える。

 今回のキャンペーンは、カメラ付き携帯電話を使って、書籍・雑誌を購入せずに書店の店頭で雑誌記事などを撮影する行為に注意を呼びかけるもの。日本雑誌協会では、急速に普及していくカメラ付き端末によるこうした被害を「デジタル万引き」と表現し・・・・

効果があったかどうか分からないが、ある対象への「命名」自体をひとつの攻撃手段とするというのは、それこそネット上ではおなじみでも、公式にちゃんとした団体がやった(そしてある程度成功した)例は少ないような気がする。

命名自体が攻撃手段という点では、最近はメディアなんとかを「国立マンガ喫茶」と呼び変えた民主党のあれがヒットでしょうか。

【追記】映画の盗撮にの合法・非合法の答えが分かりました

id:lutalivre 2009/07/06 09:28 映画に関してはそのまんま「映画の盗撮の防止に関する法律」というのがあるので録画しただけで捕まって、次の試合の後で無期限出場停止になります。
ちなみに知恵袋は2006年のものですが、この法律が施行されたのは2007年。


gryphon 2009/07/06 09:32 なるほどなるほど。
逆にいうと映画盗撮も新たな立法が必要な微妙な問題だったのだ。
でも、どうせならもっと広く網を掛けられるようなものはつくれなかったのかね?

この法律を見てみましたが
http://law.e-gov.go.jp/announce/H19HO065.html
この条文が面白かった

2  前項の規定は、最初に日本国内の映画館等において観衆から料金を受けて上映が行われた日から起算して八月を経過した映画に係る映画の盗撮については、適用しない

そのころはどうせDVDも出回っているので実害は少ない、ということなんでしょうけど、そういう実情を踏まえたなんか柔軟すぎる措置だな、と思った(笑)