INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「前田日明工場」で復活した(ということにしておけ)宮田和幸。その明日は?強さと弱さは?

なんか、ふつうに存在を忘れていた宮田和幸
この前のDEEPでもいい試合だったんで、あとで書こう。と思ってたら忘れていました。今まで。

http://www.kamipro.com/column/?id=1242650934
のインタビューで、ちょっと味わい深い話が。

――そもそもの話ですが、総合に転向したのはどうしてですか?
宮田 現実的に企業スポーツって凄く厳しいんですよ。オリンピックが終わった時点で会社的には「仕事しろよ」って感じになるんでしょうね。ちょうど僕がレスリングを引退したときも(略)いいかげん仕事してくれって感じだったと思います。
(略)で、仕事はそんなにつらくはなかったですけど、やりがいがなかったんですよね。もう僕としては「この筋肉どうしてくれるんだ!」っていう。


――確かに(笑)。
宮田 飲み会で見せるぐらいしか使い道がないなって(苦笑)。だって、筋肉ってぜんぜん落ちないんですよ。練習はしてなかったんですけど、10年かけて作った筋肉はやっぱ10年かけて落ちるらしくて、バキバキの身体で仕事してたんで・・・


無駄に筋肉のある?ふつうのサラリーマンか。そりゃまあなあ。どっちも不幸といやあ不幸だろう。
サイバラの漫画に、死別した夫・鴨ちゃんの高校は不良の溜まり場である底辺高だったが、同時に五輪を引退して教師に成り下がった?ような体育教師の溜まり場で、タバコやシンナーが見つかって逃げる生徒を、体力に物を言わせどこまでも平気で追ってくる…というネタがあったが。

――そういう意味では総合に転向する上で何が一番つらかったですか?
宮田 いまもそうなんですけど試合時間が長いことですね。15分間というのはもたないです。

――『HERO'S』は5分3ラウンドですけど、DREAMは1ラウンド10分、2ラウンド5分ですもんね。
宮田 だから僕、判定の試合ってほぼないんですよ。最後までもたないし、身体がぜんぜん動かなくなっちゃいますから。だから勝つときも3分ぐらいだし、逆に5分すぎたら負けが多いですね。


むかしの話、「『柔道選手やレスリング選手は以前の試合が短いから、スタミナが弱点』と言うが、彼らはそれをトーナメントで勝ち抜く。だから問題ないんだ」てなことが、専門誌にも堂々と書かれてた。まぁ、小川直也最強説のころの話だけど(笑)
やっぱりそういうもんなんだろうね。

――それってウィークポイントをバラしちゃうような発言ですけど、大丈夫ですか?
宮田 いや、だから前からスタミナは伸ばそうと思ったんですけど、最近はもうあきらめて、最初からバーッと勝負しにいこうと思ってますね。

自分からメガトン化(笑)
TKが「この選手は全てのときに全力を出している。必要ないときに力を抜くことを覚えればスタミナももつのに」といっていたが。

でもでも、それで結局強くなり、戦績が上がり、試合が面白くなれば何の問題もないわけで。
「ぼくは3分経つと負ける。だから3分以内で、全力で仕留め行く!」と覚悟して、それが奏功すれば全然OK牧場

さてそこで、「前田再生工場」。・

この前DEEPで、宮田のセコンドに前田がついたときはけっこうみんなどよめいてました。
佐伯繁さんと前田さんの関係というと、じつはあれがあーでこーで、な部分もあってそっち面でもうふふのふ、なのだが。

http://www.deep2001.com/blog2/?p=2479

前田さんもセコンドについてたしね。

佐伯さん「そっ、そおだねぇ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

。。。。。。。。。。。。。。。。。。んっ?? どしたんだ?

佐伯さん「何すか(汗)。」

いやいや、こちらこそ何すか?

佐伯さん「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

。。。。。。。。。。。。。。まぁ、いいや。

それはともかくっ。所英男、小比類巻ナントカに続いて、前田がマンツーマンだかマンツーメンで教えている選手が宮田だっ。
この前の快勝だって、前田の作戦や心理的な支えが無かったら、ありえないわけで。たぶんね。よくしらねいけど。

『HERO'S』で前田さん見たときに僕もファン目線で「スゲエ、前田日明だ!」って思っちゃって。で、前田さんも『HERO'S』の選手に目を懸けてくれてたし、DREAMになってから何かのタイミングでお会いしたときに「週1回、練習来いよ」って言ってくださったので。だからいま週1回行ってますね。

――練習って、もしかして……スクワット2000回とかですか?
宮田 あ、そんな感じですよ(アッサリ)。ゴッチ式トレーニングで40分間連続補強とかあるんですけど、それをやったらもう階段上がれないですから(苦笑)。

まあ実際、我の強い現役の格闘家に「やれ!」と言って、従わせるというのはそれだけでコーチの才能のひとつだと思う。基礎体力のある宮田が階段上がれないぐらいに追い込まれれば、その成果はかならずリングに出るだろう。
前田の指導者としての才能、に関しては、とりあえずの結論が出た、かしら。


ちなみに、宮田がこの前一本勝ちをした技はUWFには無さそうだが(笑)、柔術では有名な「世界」(ワールド)という技だ。
なんで世界と言うかはよく分からない。

宮田が勝ったんだから、
「世界」というより、新しい技名として


「潮」


のほうがいいんじゃないかと思う。すごく分かりづらいネタだが、分かる人にはいまドッカンドッカンきている。

−−前田さんといえば所選手のセコンドにもついてましたけど、一緒に練習したりもするんですか?
宮田 あ、だから僕と所くんと奥出くんと3人でやってます。でも、タッグマッチとはいえ(『ZST.20』で対戦する)奥出くんと僕が一緒に練習するわけにはいかないんで、僕はいまは行かないようにしてますね。
奥出(遠くからやって来て)あ、でも僕も試合前なんでいまは行ってないですよ。
宮田 あ、そうなの?

――ということは……所さんがマンツーマンで練習されてるということですか?
宮田 まあ、そうかもしれないです。

おまえら、ほんとは行きたくないんだろ(笑)。でもそれぐらい厳しいってことです!そこで鍛えられた所英男は、エイブル・カラムにこんど向き合う。そのときセコンドに前田の姿は。

ああ、もし所が負けたら、前田をスクリーンに大写しにして、「前田さん、これでも黙っているんですか?」とやるといい。

そうすると、前田が
「スーパーハルクトーナメント、いますぐ俺の枠をつくれや!すぐに!!」とか言い出すかもしれない。


書いてたら想像以上に長く、時間を食ったので今日のエントリはひょっとしたら宮田ネタひとつで終わりそう
なんかくやしい。この後体を休める時間次第。