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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「THE OUTSIDER」初観戦で感じた、衝撃と謎(別題「オバQ伝奇考」)

THE OUTSIDERディファ有明で初観戦した。
格闘技観戦をしていると、さまざまな衝撃を感じることがある。派手なKO。一本勝ちの決着、一進一退の大熱戦、大番狂わせ・・・ただ、これらは、目の前で見ていると理屈ぬきの迫力で、こちらも衝撃をまともに浴びるものだ。
それとは別に、あとで周辺情報を活字などで目にして、会場で感じたこととは違うそのギャップが「そうだったのか!!」と驚かせ、より深い考察をこちらに促す戦いもある。
THE OUTSIDERのある試合は、そういうものだった。

その衝撃とは

http://ameblo.jp/swimmingeye/entry-10255053553.html

キングミダラ×渡辺竜也


ミダラさんは池袋ウエストゲートパークのGボーイズに囲まれ入場
大根の着ぐるみを脱ぐと・・・・


http://www.angle-j.com/archives/2009/05/05_2044.php

デストロイヤー風マスク+大根の被り物姿で、一緒に入場してきたのが“ニコニコサンタ狩り 炎上男”キング・ミダラ選手。ミラダ選手は国際ニコニコ映画祭の第1回大賞受賞作品として物議を醸した『サンタ狩り』の作者として有名だが、実はグラップリングの大会でも優勝している


大会後、こういうテキストをみて、私は本当に衝撃を抑えられなかった。というのは会場で、わたしは
あれはオバQだと思っていたのだ。

※どっかに写真あったらおしえてください。

とく 2009/05/06 23:12

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/photo/2009/2009050501/16/2.html

スピーツナビよりオバQもとい大根の写真です。

※もうひとつ追加
http://dorastruggle.blog82.fc2.com/blog-entry-846.html

(撮影:どらちゃ)


「ほほう、復刊も今年決まったしな、やりおるわ」とか思ってたし、ちゃんと上、「頭のてっぺんに、毛が三本」も確認していたのだが、結果から判断すれば、それは 菜っ葉 であったと。


オバQ伝奇考

さて。
そこで報告を終えれば、単なる見聞記録を書いたルポに過ぎない。だが……もう一歩踏み込んで考察する必要がある。
つまり、オバQと大根が似ているのは
果 た し て 偶 然 だ ろ う か ?

奇妙なことに、オバケのQ太郎はオバケである、ということはみな認識している。
だが「何のおばけなのか?」ということを、論じた学術論文はいままでひとつも無かったではないか!
「おばけなんだ、おばけなんだ、おばけなんだけれど」という反復したトートロジーでしか表現されていないのである。

つまり…
オバケのQ太郎が、「だいこんのおばけ」だとしたら? すべての謎がひとつに収斂されていくではないか!!

 
模式化してみよう。


だいこんが化けるということがあるか。
ある。
木霊がそうであるようにだ。
からかさやちょうちんが化けるようにだ。


ウィキペディアの「付喪神」

付喪神となりうる寄り代も森羅万象であり、人工の器物(道具)や建造物の他、動植物や自然の山河などに及ぶ。



おとうとやいもうととの体型の違いは、O次郎、P子らが「桜島だいこん」だったと考えれば、資料との整合性からみても定説より妥当な判断だと言えるでしょう。


だが、
大根の化身として何をどうしようと考えているのか?
なぜ今まで、それがタブー扱いされてきたのだろうか?
各国の植物霊神話との共通点は?

などなど、今後に残された課題や異論もたくさんある。
今後、これらの研究はさらに進める必要があるだろう。
そういう、思索と発見を導くものがTHE OUTSIDERにあると、このひとつの事件でも十分証明できたと思う。

コメント欄より傍証

学会において、さらなる傍証が追加された。ある意味、決定的史料といえるかもしれない.
ご教示に、深甚なる謝意を表したい。

id:fullkichi1964
博識なるグリフォンさんにしてご存じないもしくはお見落としかもしれませんが、
徒然草の中に大根の精(武者姿)が現れる話がございますぞ(^^)。
http://protozoa.blogzine.jp/diary/2005/09/__a17a.html

リンク先にはこうある。<口語訳>

或時、館の内に人が無かった隙をはかって、敵襲い来て、囲み攻めましたら、館の中に兵(つわもの)二人出て来て、命を惜しまず戦って、皆追い返しちまった。いと不思議に思って、「日頃ここにおられるとも見えぬ人々の、かくも戦われたのは、いかなる人だよ」と問いましたらば、「年来(長年)頼んで(頼りにして)、朝に朝に召した土大根等に候(そうろう)」と言って、失せました

この史料との一致は、はたして偶然であろうか?
http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/o/obake/obake.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8480/song12.html (音楽付き)

すがたが消えても力もち
三人五人かかってこい へっちゃらだい へっちゃらだい
ぼくは正義の 味方だぞ ウッハッハーオイオイ ウッハッハーオイオイ
悪いやつらを やっつけた やっつけた

まさに「解決不能」。”なぜ、食われてしまうのに恩を感じるのか?”そして類似例

http://d.hatena.ne.jp/hagakurekakugo/20090507/p1

おかしい。パッと読んで強烈な違和感がある。

その大名は大根食ってるんだぜ?

いわば天敵じゃないか。

自分たちを食ってる人間のために大根がわざわざ化けて戦いに来るか?
(略)
大根は一体何が望みだったのだろう。

何故その大名を守らないといけなかったのだ?


この疑問はしごともっともで、軽々に結論付けるわけにはいかないが、ひとつ連想したものがある。



追記

この大会には佐野哲也さんも出てました。