今回のUFCで”チームPRIDE”(定義は適当)の郷野聡寛は残念ながら下馬評どおりジョン・フィッチに歯が立たなかったが、一方でチーム猪木祭りのLYOTOはまたも無敗記録を更新、デビュー以来14連勝。(ま、チーム猪木祭りのBJペンは負けたけどね。気の毒なことに彼も一員に認定だ(笑)。※コメント欄参照)
LYOTOは試合内容も、ここ最近はすっきりした勝利もできている。
相手のレベルを問わないでも連勝は難しいのに、LYOTOは驚異的でなレベルの相手と闘ってのものである。さすがにタイトルマッチの機運も開けてくるだろうし、チャック・リデルやランペイジとも闘う機会があるだろう。
しかし、伝統派空手や相撲、柔術の経験も十分つんだとはいえ、一応公式な総合格闘技のデビューはアントニオ猪木の下で、しかも新日本プロレス「アルティメット・クラッシュ」で行われた、というのは事実だ。
いやさ、50年100年の歴史が経過して、そのころの井沢元彦みたいな存在が「逆説の格闘史」を書くとするじゃないか。そしたら
「『猪木はただのプロレスラーで、格闘技なんてあまり強くなかった』というような説がある。だが、直接資料がないものを認めないのが従来の歴史研究家の悪弊である。状況証拠から考えてみるがいい、あの無敵だった格闘家LYOTOの才能を見出し、育てるたということ自体が、猪木の格闘技への見識、センスを証明しているではないか」
とか言うかもしれない。そのころはそれなりに説得力をうみ、一定の賛同者がいるかもしれない。
そう思うとなかなか愉快だなあと(笑)。