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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「麻生太郎の読み違え」を新聞記者はどう見ているか(発信箱)

発信箱:されど読み間違え=与良正男(論説室)

 麻生太郎首相が若い人の前で「僕は新聞なんて読まない。見出しだけで十分だ」と語るのを聞いたことがある。若い人たちも「身近な人」と感じたのか、結構、受けていた。

 まだ首相就任前。「新聞は政治家の悪口ばかり書く」といった文脈だったと記憶するが、新聞記者としては悲しかった。

 麻生首相が「踏襲」を「ふしゅう」、「頻繁」を「はんざつ」と読み間違えたとの話を聞いて思い出したのは、この一件だった。「漫画ばかり読んでいるからだ」というつもりはない。たかが読み間違えである。私も時にする。

 だが、教養や常識(それほど新聞は高尚ではないけれど)など不必要と言わんばかりの発言が歓迎される風潮が、首相の「国民的人気」なるものの一つの要素だったのではなかろうか。そう考えるとまた悲しくなる。

 もっと深刻な問題がある。なぜ、・・・(後略)


この「なぜ」は今の内閣迷走の本質につながるという。
与良氏の文章は面白い、とずっと前から自分は書いてきた(はてなキーワードも自分が作成)が、もう一人の毎日新聞政治記者岸井成格氏の闘病中に代打でテレビに出たこともああって知名度・人気は高まり、最近こういう文章が単行本化された。

与良政談

与良政談

麻生の新聞嫌いは、子どもの頃、吉田茂宅前にいる番記者に「お前の爺さんが死ねば、日本はもっと良くなるんだよ」と小突かれた経験も関係してくるらしい(笑)から、まあ同情できる部分もあるが。

で、その麻生が再び医師問題で失言。

麻生首相:「医者は社会的常識が欠落」 地方の不足巡り放言

 麻生太郎首相は19日、全国都道府県知事会議で地方の医師不足への対応を問われ、「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医者の確保は大変だ。(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い。うちで何百人扱っているからよく分かる」と述べた。地方の医師不足の原因が医師側にあることを指摘したものだが、日本医師会などが反発するのは必至だ。(5面に発言要旨)

 さらに、「正直これだけ(医師不足が)激しくなれば、責任はお宅ら、お医者さんの話ではないのか。お医者さんを『減らせ減らせ、多すぎだ』と言ったのはどなたでしたか」と、過去の医師側の発言を紹介する形で批判した。
(略)
「まともなお医者さんが不快な思いをしたというのであれば、それは申し訳ありません」と釈明した

二階が批判されていることを目の前にしていてこれだからな。あ、逆にこの前「二階が逃げ切った」ことを見ていたのか。
あと「多い」だから全員ではなく、まともな医者と対比させたとかそういう詭弁は使えるか。

ところで、うしろのほう、「医師を減らせとあなた方は過去に言っていた」という発言はどうなの?