点数合格なのに「見た目」で不合格、神奈川県立高で22人
読売新聞2008年10月29日(水)01:57神奈川県平塚市の県立神田高校(渕野辰雄校長)が2004、05、07年度に実施した入学試験で、学力テストなどの点数では合格圏内だったのに、服装や態度などから「生徒指導が困難」として、22人を不合格にしていたことがわかった。
県教育委員会は、希望者を入学させるとし、他の県立高校についても調査する。
県教委の発表によると、願書受付時や入試当日に、服装や髪形、態度を担当教員がメモにして提出。「つめが長い」「胸のボタンが開いている」「まゆをそっている」などの報告があった受験生の中から不合格者を決めていた。
(略)
記者会見した渕野校長は「先生方の生徒指導の負担軽減とまじめな子をとっていきたいという気持ちがあった。大変申し訳ない」と陳謝した。
これ自体は「その基準がそもそも非公式」「それを秘密にしていた」という点で校長らの罪は自明なのだが、ちょとわらったのは、要は裏返すと「学校は成績だけですべてを判断するべきで、そうしてないのはけしからん」ということにも簡単になりえるってところが(笑)。
いや、別に茶髪でもまゆそってても真面目な子もいるし、ココロが純粋な子だっている。
あいつらは悩み、あがいているだけなんですよ!!人という字は以下略。
だけんどですね、
結局マジメもフマジメも生活態度も、そんなのわかりゃしないんだって。
じゃあどうするかってーと、そんなの成績、紙の上の数字だけで判断するしかない。一発勝負(これは3回勝負でも四回勝負でもいいけど)のぺーパーでしか測れない。
そういうあったりまえの基本を、今回のことは教えてくれた気がする。
フマジメとか指導に苦労しそうとかを見た目で判断できるわけはない。
同様に「実は純粋な子だ」とか「寂しいだけなんです。目覚めればやつはきっと・・・」「あの子はいま、やりたいことを必死でさがしているんです」も見た目で判断できるわけがない。
いや、してもいいんだが、それは私立とかそういう自由なところで、自由な判断でやればよろし。
官僚機構の一端である、公立学校は試験一発数字がすべて、金髪、モヒカン、タトゥーにピアス、フレディもゴリラもロボットも、成績のみで判断して入れる。これが正しいあり方や。
「うちのガッコ(の入試)は数字がすべてです!成績さえよければあとは問わない」
こういう教育の基本、学びの心を忘れてほしくないです。