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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

車田正美の挫折と復活を、彼自身が回想する(マンガノゲンバより)

BSマンガ夜話の姉妹番組である? 「マンガノゲンバ」でこの前、2週間ほど前か、車田正美特集をやっていた。
正直、あまりというかほとんど興味ない作家ではあるが、ジャンプ黄金時代前期?ぐらいを彩る立役者でもあり、あと「男坂」が、あからさまに打ち切りと分かるという素敵な漫画として知名度が高い(笑)。

そのへんのことを本人が語った部分を文字起こしししてみました。
聞き手はでぶのお笑い芸人(かなり有名な人らしい)※コメント欄の指摘によるとキャイーン天野でした

(※リンかけ風魔の小次郎ヒット後に)

ずーっと俺が、漫画家(の世界に)入るきっかけになった本宮先生の男一匹ガキ大将
「スケ番あらし」では女の子にかえられちゃった。
じゃあマジでいくかと。天下取りの話を。
いよいよやるかと。


(聞き手)じゃあそれで、オマージュというか、本宮先生の作品を読んで俺も燃えたようなころのような、天下取りの学園ものを行った!。


男坂」!!


(聞き手)行ったアーーー! 始まりました!どうでした?




もうあれだね。30回で終わったね(笑)


(聞き手)リンかけと、腑馬の小次郎の貯金が・・・全部消えた(笑)

全部なくなっちゃった。
ああやっぱりあいつはもうダメだと。(判子を押すふりをして)「済」って(笑) 


(聞き手)なんで!! だってノウハウはぜんぶ学んでいるわけですよね。


漫画はそうあまくないんだって。


(聞き手)ノウハウじゃないんだ。


そう。そんなの通用しないの。人気を取るね、そんなガイドブックなんて無いんだって。


(聞き手)読者は甘くないと。なんだまーたおんなじパターンじゃないかって。


いやでも、(パターンは)違うんだけどね(※心外そうに)。


(聞き手)違うんですよね。でもやっぱ観る側は厳しくなるんですねだんだん。ほんとはセンセイ描きたかったんでしょ、あれ(男坂


そりゃ描きたいよ。


(聞き手)「俺はこの坂を上っていくぜ」って急に終わった!って思ったんですよ。兄貴と二人でエーッって!!


だからその仇をとりたいわけよ、「男坂」の。



(聞き手)はっきり言やあ、男坂のときは一番凹んだ?


一番凹んだ。
やべえと。自分でももう這い上がれないかしんないと。
ネタは全部そのときなくなった。引き出しに入れてたアイデアも何も全部使っちゃった。


(聞き手)どうなりました。人生の転機です。


それからまた本を読んだんだよ。


(聞き手)困ったらじゃあ本を読む(笑)・・・(※リンかけヒット前も、歴史本などを読んで研究したという話が出ていた)


歴史ものはやめて星座の本とかを。たまたま読んでた。


(聞き手)それまで読んだことのないような。


そう、おしゃれなのを


(聞き手)先生たまにロマンチストなところ出ますもんね。星空見たりとか。


熱血漫画ってのはタッチが荒々しくて、女の子が読みにくいような絵柄が多いじゃない。
対極を入れなきゃダメだと。
やっぱり女の子にも読んでもらえるようなエレガントさ?エレガントさを導入しようかと。


(聞き手)それが、ほんとにさっきから言っているエンターテインメントというか、ちゃんと娯楽ということがベースにあるからですね。「俺はこれだけがいいんだ!」ってところがない。



だからなんていうの?学園ものでもない、忍者ものでもない、ボクシングでもない、
まるっきり新しい世界をゼロからつくっちゃおうと思ったんだ
それが「聖闘士星矢」。

・・・・・ということでした。
ひとつ付記しておくと、彼の語り口はかつてのとび職や伝法なおあにいさんというか、熊さん八っつあんというか、落語的な調子のよさがある非常にユーモラスなものでした。これをジでは再現できないのは残念。


そして「男坂」の失敗が世界的大ヒット「聖闘士星矢」につながるのだからやはり創作者はあなどれない。