少年サンデーと漫画家の紛争は、「あとは久米田康治が何とかしてくれる」というコンセンサスができたような気がするのだが(笑)、そうも言っていられませんので、たけくま氏のメモを紹介したい。この前後も面白いのだが、
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e699.html
で書かれている、要は出版社編集者がかつて、狂気をひめた「モーレツ社員」であった時代は終わったし、再現もできない。
その代わりに、これまで出版社の編集者が担った部分を「エージェント」が担ったらどうかという提案です。
この件に関しては、昔ちょっと書いたのですが、
私は「出版プロデューサー」という仕事があると聞いてかなりびっくりしました。実際に書く作者でも、その出版社に勤める編集者でもなく、「こんな本をXXさんに書いてもらったら面白いんじゃないか?」という企画を、あっちからこっちに持ち込み、作者にそっちからこっちの依頼を持ってきて口説いて、自分に資金も、たぶん批評力やアイデアはあっても実際に書く文才も無くても、自分が望む本を作ってしまう、そんな才能。そんな職業。
そんな人、どこに存在しているのかよく分からんが、たしかに実在するようなのだよな。
「げんしけん」のほうのササヤンも、独立編集プロダクションに就職した。ここでは「大手漫画誌の大物作家も担当する編プロ」という設定になっている。
こういう、「あからさまにあやしい奴」というのは、自分の実益に関わらない範囲なら大好きだ(笑)。
そういう点ではクリエイティブというかエンターテインメントというか、そういう社会にこういう人材を隔離・・・・いやいや集中させるほうがいいのではないか。もちろん格闘技興行、プロレス興行や選手マネジメントもこういう人材を常に待っている。
「君も、舌先三寸に
人生を賭けてみないか?」
http://matome.biglobe.ne.jp/page/%E5%BC%B5%E5%84%80/
張儀(ちょうぎ ? - 紀元前309年)は中国戦国時代の遊説家、政治家。魏の人。
蘇秦と共に縦横家の代表的人物とされ、秦の宰相として蘇秦の合従策を連衡策で打ち破り、秦の統一に貢献した。 張儀は若い頃、蘇秦と共に鬼谷子に学び、その後諸国を遊説したが、中々受け入れてもらえず、楚の大臣に従って宴会に出た時には窃盗の疑いをかけられ袋叩きにあったことまである。傷だらけの張儀は妻に対し「舌はまだついているか?」と聞き、ついていると返答されると「舌さえあれば十分だ。」と答えたと言う。
プロデューサーとか代理人ってうさんくさくて面白いね、という過去の話のエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080226#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080226#p6
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080304#p5
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050402#p4
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080302#p2
絵の人物は康芳夫。引用作品は

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