INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「ズンドコ節」とは何か?

かのように、一寸先はハプニングとなったり対戦相手を公募したり、中心選手がフリーエージェントになったり空港に着く前に行方不明になったりする興行、団体を「「ズンドコ」と一部で表現するようになったのですが、ズンドコとはそも何ぞや。

http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/ZundokoBushi.htm

汽車の窓から 手をにぎり 送ってくれた人よりも 
  ホームの陰で泣いていた 可愛いあの娘が 忘られぬ

戦前戦中の日本には多くの軍歌や軍国歌謡があり、戦争の歴史的評価を超えて歌自体を名曲と評価していいものも多数ある。ただ、それとは別、いや別じゃないところが複雑微妙なのだが、軍人の本音というかそういうものを歌った兵隊歌謡というものもあって、これは一歩ずれると反戦歌になってしまうというぐらいだ。
ズンドコ節だって、「盛大に送ってくれる公式の励ましより、戦地へ行くことを悲しんでくれる恋人のほうが大事だ」ということだからね。
だが、ホンネもあるところまで「まあまあ気持ちは分かるけどね」と含みおいて呑み込むのも日本的組織なのかもしれないし、いや組織全体の共通性かもしれないし。


英語カバー。
http://members10.tsukaeru.net/bito/Zundokobushi.htm



フィリピンで軍隊経験を持つ山本七平は「旧日本軍の中にも反戦歌・厭戦歌は山ほどあった」と言って、富永恭二中将がまさにそのフィリピンから台湾へ逃げた時に、兵士たちの間ではやった「予科練(若鷲)の歌」の替え歌を紹介している。
元歌はこれだが
http://www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira/band/midi/JASRAC/wakawashi.html
替え歌はこれ

 ♪命惜しさに 富永が
 台湾に逃げた その後にゃ
 今日も飛ぶとぶ ロッキード(※の爆撃機、の意味)
 でっかい爆弾に 身が縮む


日本の軍国歌謡で一番人気のある「戦友」(♪ここはお国を何百里…)も、これを聞いて歌詞を訳してもらったある外国人は「これって禁止されつつひそかに唄われた、反戦歌でしょ?」とずっと信じていたという。

なんでこんな余談してるンかね、おいらも。