なんかタイミングが、よくも悪くも一番…言い方は悪いが、話題を呼ぶ、タイムリーな時期の放送になっちゃったなあ。
■沖縄米兵を不起訴、釈放 女子中学生暴行事件
2008年2月29日 23時28分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008022901000933.html
関連「社説比較くん」
http://massacre.s59.xrea.com/othercgi/shasetsu/index.xcg?event=512
■鹿児島12人無罪「冤罪ではない」 鳩山法相が発言
http://www.asahi.com/politics/update/0214/TKY200802130356.html
関連「社説比較くん」
http://massacre.s59.xrea.com/othercgi/shasetsu/index.xcg?event=515
[映]「それでもボクはやってない」(テレビ編集版)
http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=107695807&area=tokyo
(2007年フジテレビ・アルタミラピクチャーズ・東宝)
▽本年度映画賞45タイトル受賞!あなたもこの法廷にご参加ください
3月1日(土) 21:00〜23:40 フジテレビ
◇07年、フジテレビ・アルタミラピクチャーズほか。加瀬亮。身に覚えのない痴漢容疑で現行犯逮捕された男性。無実を訴える彼は起訴されながらも裁判で自身の無実を証明しようと奮闘する。周防正行監督。フリーターで就職活動中の徹平(加瀬)は、会社の面接へ向かう満員電車で女子中学生から痴漢行為を問いただされ、現行犯逮捕されてしまう。警察署や検察庁での取り調べでも徹平は一貫して"何もやっていない"と訴え続けるが相手にされず、ついに起訴された。荒川(役所広司)と須藤(瀬戸朝香)という弁護士も決まり、徹平の母である豊子(もたいまさこ)や友人の達雄(山本耕史)らも徹平の無罪判決を信じて動きだす。そして周囲が見守る中、ついに裁判が始まった。
周防正行, 加瀬亮, 瀬戸朝香, 山本耕史, もたいまさこ, 小日向文世, 高橋長英, 役所広司
この映画は昨年、実際に映画館で見た。
面白いから感想を書こうと思ったら放置しちゃったな。
今回の実事件のあれこれの、どっちにどっちを重ね合わせるかでもまるで見方は違ってくるが、まあどちらにしても見て損は無い。
記憶頼りに見所を書いてみよう
・最初に逮捕されるまで。
まずこれは神の視点で、主人公が無罪だということを確信して見られるから、被害者の女の子も誤解だと観客は分かるんだが、当事者にしてみれば確信というか彼がやったと本気で思っているわけだな。
で、その後なんだが駅員も取り調べ刑事も、非常に官僚くさいというか、ルーチンワークとこの事件を処理しようとしている。刑事はちょっと違う部分もあるが、「悪意」すら無いのだ。当たり前だけど、それがまた恐ろしい。
・裁判のシーンで、検察の論証というのはまぁ、けっこう雑というかこれ関係あるのかな、というものもけっこう関係あるようにあつかう。個人的には、検察の論証の仕方がこの映画の中では警官や駅員以上に、一番理不尽に見えた。
・裁判で、映画の流れ的におや被告側が有利か、と思わせつつ、その流れを一気に断ち切るある事象が起きる。映画的には必然性ねー!伏線もねー!と言いたくなるが、実際の裁判でままあることだから仕方ない。
これ余談だけど、最初書いた「神の視点」無しで、本当に主人公が痴漢したかどうか分からないという設定だったらどうだったろう?間違いなく興行的には失敗しただろうが(だってさすがに観客のほうが耐え切れない)、むしろ小説や漫画で、二元中継的にひとつの事件を書く手法がある。
それで本当に痴漢なのか、冤罪なのかなんてのを両方の側から書いたら・・・、相当難しくなってつまらんだろうな、なんてことを考えました。