今日も楽しく われわれが
格闘興行 見れるのも
パチンコ会社の おかげです
パチンコ会社よ ありがとう
というわけなんですが、気にする人は当然気にするが、気にしない人ややらない人はパチンコメーカーってどんなものか知る由もないのです、パチンコメーカーって。
今回のDREAMも「HEIWAプレゼンツ」ですからね。殴り合い蹴り合いに協賛金を出しといて「平和」ですから(笑)。
んでまあ、ぼちぼち調べたりコメント欄で突っ込まれたりするとして、西原理恵子漫画なんかで「パチンコ台のキャラクター版権はおいしいらしい」ということは聞いていた(ちなみにサイバラは寸前で落選)が、そのディテールがこの前放送された「オタク大賞2007」で語られていたので紹介しよう。
鶴岡法斎氏と唐沢俊一氏だけは顔と名前が一致しているが、他はよく分からないので省略させてもらう。
アクエリオンが成功した
パチスロの話が出ませんでしたね。
唐沢:「あなたと合体したい」の。
アクエリオンみたいな。
唐沢:あのマーケッティングの成功ってすごいですよね
鶴岡:あれが成功させちゃったんで・・・今後ね、まあ言っちゃっていいか。電通が不良債権化している古いアニメの権利をどんどんパチンコ屋に営業かけるそうです(会場笑)
唐沢:でもほんとにあれはオタクだって見てる人少ない。
鶴岡:少ない。もともとね。あれだったらまだ「源氏通信揚げ玉」のほうが見てた気がします(笑)。
「富の再配分」
パチンコマネーが投下されることによって製作資金が潤沢になって、アニメのクオリティが底上げされるっていうか。
唐沢:おおポジティブポジティブ。
富の再配分が(笑)
サンキョウに買われちゃったサテライトが次に作る「マクロスFRONTIER」のデキがめっちゃくちゃいいんですよ。これもパチンコのおかげです。
儲かる構造
要はパチンコ台は一台35万円ぐらいしてそのうち、ロイヤリティが7%とかなんです。だから一台が仮に40万円で7%、、シチシ2万8000円か。
一軒で100万円ぐらいになる。
鶴岡:ひとつの店で最低十台とか買いますからね。
だから僕らが「ああこんなしょぼいことになって…」とか思ってるので、軽くライセンスだけで何千万円が入ってくる。
僕が聞いた話だと某アニメ会社が、パチンコのライセンスを下ろした時に、800億円キャッシュで振り込まれたそうです(笑)※キャッシュで振り込むってどんな感じだろう?
鶴岡:ああ、やつらはそのくらいは。
商社の存在
パチンコ専門のライセンス商社みたいなものが、あるんですよ。だからアニメ会社からライセンスを買ってパチンコメーカーに売り込む商社があって。
鶴岡:いくつかあります。
そこが片っ端から版権を買い貯めているんですよ。
鶴岡:そのうちのひとつって社長がすごく有名なひとなんですよ。XXXXXロシさんなんですよ(ピー音。会場騒然。)
そのうち逆転しますよ。パチンコ屋のおじちゃんおばちゃんが俺らよりもアニメの設定に詳しくなったりして(笑)
ふうむこれじゃあヤン・ウェンリー閣下らが「パチンコ台会戦」に艦隊を率いて出陣するのも仕方ない。そしてその印税が入った田中芳樹が、新作を書くモチベーションを失うのも仕方ない(笑)
ちなみに苦労して文字起こししたけど、この番組は「ニコニコ動画」に07年の大賞を与えて、出演者が「いまたぶんこのへん(画面下を指差す)に『・・・』って字幕が流れてますよ(笑)」というふうに、さんざんニコ動をいじっていたので、今さら削除申請はしにくい構造になっている(笑)。
ですからほら、この通り。
http://www.nicovideo.jp/search/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AF%E5%A4%A7%E8%B3%9E
上のやり取りは、前後編とあるなかでの「後編」52分ごろからの内容だ。
閑話休題。格闘技の話にもどります
そういうわけで、これらのお金が格闘技に落ちてくるわけですが、そうすると資金的には木下工務店やドン・キホーテより、少なくとも興行のスポンサーとして使えるお金は大きいんじゃないか、という気がします。
ここで本当は、主要パチンコメーカーの公式サイトにでも飛んで資本金や売り上げや純益を調べればいいんですけど、それは省略。
逆に、とぼしい知識で、格闘技・プロレスファンが覚えたパチンコメーカーの記憶をいいましょうか。
・セガサミー(パンクラス、コロシアム2000、HERO'S)
・フィールズ(K-1、HERO'S)
・平和(今度のDREAM)
・京楽(ハッスル)
・アルゼ(K-1)
ですよ。おお宣伝効果あるじゃない。ちなみに直接のスポンサー関係以外で知っているのは
・セガサミー(あのゲーム会社と合併したところ)
・フィールズ(谷川やホンマンをCMキャラクターとしても起用)
・平和(知らないけど、名前は聞いた気がする。)
・京楽(メトロン星人)
・アルゼ(紙の爆弾)
それ以上のことは知らない。実際、上のメーカーを規模、売り上げの順番に並べろとか言われたらお手上げだ。
おっと、以前
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-71.html
で紹介されていたリンク先も「紙の爆弾」だね。
http://kamibaku.com/modules/weblog/details.php?blog_id=270
株式市場を見ると、数々のパチンコ関連メーカーが名を連ね、
世間からみると景気がいい業種の一つかもしれない。
だが、5号機問題やカジノの
解禁など、将来的な展望は決して「快晴」とはいかない。
(略)
このところ、とりわけパチスロメーカーの
業績悪化が著しい。最大手のサミーをはじめ、
パチスロメーカーは軒並み、減収減益。
一方のパチンコメーカーはSANKYOの
業績をはじめ、増収増益が続出している。
しかし、日本遊技機工業組合加盟していない大立というメーカーが
経営破たんした。事業計画どおりの開発・製造・販売が
進まなかったのが理由。当初から資繰りに窮していた
との情報もある。パチンコは基本的に特許の関係で
そういえばそもそもパチンコメーカーとパチスロメーカーは違うんだっけ。
さらにいうとあれ?セガサミーって、何気に格闘技興行のスポンサーから全面撤退してない?
そのへんどうなってるんだろうか。
このへんは実は上場企業である分、情報が得やすかったりするのだが。
この記事では「京楽がひとり勝ちの状態である」といわれている。
ぱちんこ京楽の1人勝ちにみる業界事情 1強21弱のパチンコメーカー業界勢力図
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070417/10241
…「5万台を売れば大ヒット」と言われるパチンコ台において、『海物語』シリーズで30万台売ったと言われる三洋は、旧来の『海物語』の人気が高すぎて、本来業績アップの糧になる新台入れ替えがままならないというジレンマに陥っている。一方、『エヴァンゲリオン』のフィールズもこのシリーズではコンスタントに10万台以上のメガヒットとなっているが、旬の藤原紀香を起用した新台が大コケに終わり、戦略を見失っている。
このような悩みを抱える2社を尻目に絶好調の販売を継続しているのが京楽産業である。4月中旬、満を持して発売した『必殺仕事人III』は予約段階で販売終了。推定8万台以上の売り上げを計上したと言われている。この京楽産業は、『必殺仕事人』のみならず、発売する機種すべてが計画通りの完売…。
正直、オーマイニュースのサイトへ行くのも何ヶ月ぶりだろうか。
この人は任天堂の株主でもあり、昨年の株主総会の様子をレポートしている。
なかなか多彩な記者がいるものだ。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070701/12678
さてこんなところで、パチンコ業界の三国志はさっぱりわかりませんでしたが(笑)、実は京楽こそが頼れるお金持ちで、ハッスルが一番安泰である、という意外な結果に。
おまけに京楽は非上場らしくて、ならばオーナーが気に入っていればいい。
上場だと、いくら儲けていても、そこが赤字だと「その部門を切って、1円でも配当に回せ!」とか強欲な株主どもが言い出すからな。
【追記】オタク大賞からの文字起こし姉妹編として、こういうエントリも作りましたのでご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080301#p5