宗教的に失礼なキャラ、という連想で上のエントリから続きます。
http://e-1day.jp/morning2/manga/saint_youngmen.html
世紀末を無事に越えたブッダとイエスは、東京・立川でアパートをシェアし、下界でのバカンスを送っていた。女子高生にジョニー・デップに似ていると言われ、照れるイエス。近所の小学生に額のホクロのようなものを強く押され、それが弱点だと気づくブッダ。そんな「最聖」コンビが送るぬくぬくコメディ。
モーニング2で好評連載していたのね。
しかしまあ、大胆しごくな。
これは、間違いなく2つの宗教に失礼ですね。二人の教祖(解脱者もしくは神の子)を笑いものにしていますね。
だからこそ支持します(笑)
ただ、世界三大宗教という言葉は完全に定着しているのに、そのうちのひとつはカットされていますね。
いろんな紹介の時は、逆にあれをカットすると不自然というか不完全、逆に怒られやしないかと思うが、今回は仕方ないよね(笑)
それはあれが、教義上の最高神は形も似姿もないから仕方ないし、その下の最終預言者は、「たまたま神の言葉をお預かりしたが、あくまでもその他一般、普通の人間なんです」という公式設定だからバランスが難しいんだろう。
(彼らはイエスも、その言葉を預かった一般の人間だと見なしている)。また、単純に日本の読者にはなじみが無いからカットしたと考えることもできる。
ただこれは推測だが、思考のどこかに、たぶんかなりの確率で「テロの恐怖」があったんじゃないかと。
良くも悪くも・・・じゃない、いいことに決まっているんだが、今のところはこのモデルとなった二大宗教は日本では比較的穏健で、パロディにしても笑いのネタにしても肉体的な実害はまあなさそうだ。
片方の「神罰の地上代行者」もまだ実際には来ないようだし(笑)。
ただ、あそこは怖いわけです。NHKもびびる、ブロガーもびびる。
あに講談社のみに蛮勇を求めんや。 つまりテロに屈してるわけです。いや、そうなのかな?
でもまあ、今の作品でも十分に過激そうなところからは抗議がきてもおかしくない。そういう点では編集部の度胸はやっぱり賞賛に値する。そういう反響が無かったらつまらんから、どっか過激そうなところに作品を持っていってマッチポンプでもしてみるかな。
【やってみました】
某団体では、作品を読んでお怒りのようでしたよ。
「この二人に匹敵する、文●明お父様が入っていない!次号からは、このアパートにあの方も同居させるべきです!!」とのこと。
まあ、怒る前にまずはご一読を。今のところネット界では、グーグルで約1千件がヒットする。
■その中での上位エントリ
「聖おにいさん」日本人に生まれて本当に良かったっ!(2007年5月 4日の文章)
http://meine-tage-vor-dir.txt-nifty.com/pre/2007/05/post_8f20.html
■関連 「ムハンマド風刺画問題」は終わらない−−NHK番組と漫棚通信より
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080117#p4