http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/index.htm
1日に発売された諸君!新年号
いやあ、よかったよかった。
というのは、週刊文春の「お言葉ですが…」が連載を終えたあと、草思社の「WEB草思」にて、デジタル版ともいえる「新・お言葉ですが・・・」が昨年はじまった(草思社、目の付け所がいいねえ)。
http://web.soshisha.com/archives/word/index.php
ところがジャンプの不人気作品でもあるまいに、連載は10週のみ。
最後は
おわび。
筆者現在心神状態甚だ不振につき、この連載
しばらくお休みさせていただきます。勝手の段
深くおわび申しあげます。
となっていたのだよ。
だからすごく心配で、実は今日か明日にでも「高島さんの消息についてご存知ありませんか?」というエントリを書くか、草思社に電話して再開予定を聞こうと思ってたのだ。
文庫化された「漱石の夏休み」を紹介していた
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20071201/nihongo
でも、「まだ70歳でしょ?」と不思議がられたのですが、実は何しろ「お言葉ですが・・」で、一病息災ならぬ多病息災ぶり、持病が多数あるという話や入院話などを書いていた。
それなもので心配していたのですが、とりあえずは一安心だし、定期的な発表の場もこれで得たようなのでそれも楽しみだ。
この「WEB草思」のほうは再開あるのかな。
ちなみに、高島氏は今年で言うと草思社のWEB仕事のほかに一冊、書きおろしもしている。
- 作者: 高島俊男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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これは「知識と教養のドーピングやあーーーっ!」と叫びたくなるぐらい、新発見・・・というかこちらの脳を考えさせる、力に満ちていて、本当はこれを読みながら考えたことがそのままブログの文字にでも出来ればネタには困らなかったんだよね。
それは新井白石や本居宣長、寺田寅彦など、ちょっと自分がいろんな視点から興味というか疑問を持っていたことを確認できたという特殊事情もあるんだけど、ただ読むだけじゃなくそれぞれの著作や、また誰かが書いた評伝なんかを読みたくなる啓蒙性もある良書だった。
あとひとつ、今月の新連載では「隣町の図書館で毎週話を・・・」とある。
一度言ってみたいもんだが、名前も書いてない。今までのコラムから考えると東京ならいいんだけど、滋賀県なのかもしれないんだよね。
しかし、週刊文春で10年連載してたんだからあちこちで「講演会」をやればいいのに、町の図書館講座のレギュラー講師とは欲も無い人ですな。