INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

慶祝! 高島俊男氏が活動再開!!

http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/index.htm

1日に発売された諸君!新年号

[新連載]退屈老人日記(1) 漢字で書く日本語の辞書
高島俊男(中国文学者・エッセイスト)


いやあ、よかったよかった。
というのは、週刊文春の「お言葉ですが…」が連載を終えたあと、草思社の「WEB草思」にて、デジタル版ともいえる「新・お言葉ですが・・・」が昨年はじまった(草思社、目の付け所がいいねえ)。

http://web.soshisha.com/archives/word/index.php


ところがジャンプの不人気作品でもあるまいに、連載は10週のみ。
最後は

おわび。
 筆者現在心神状態甚だ不振につき、この連載
しばらくお休みさせていただきます。勝手の段
深くおわび申しあげます。

http://web.soshisha.com/archives/word/2007_0621.php

となっていたのだよ。
だからすごく心配で、実は今日か明日にでも「高島さんの消息についてご存知ありませんか?」というエントリを書くか、草思社に電話して再開予定を聞こうと思ってたのだ。

文庫化された「漱石の夏休み」を紹介していた
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20071201/nihongo
でも、「まだ70歳でしょ?」と不思議がられたのですが、実は何しろ「お言葉ですが・・」で、一病息災ならぬ多病息災ぶり、持病が多数あるという話や入院話などを書いていた。
それなもので心配していたのですが、とりあえずは一安心だし、定期的な発表の場もこれで得たようなのでそれも楽しみだ。
この「WEB草思」のほうは再開あるのかな。

ちなみに、高島氏は今年で言うと草思社のWEB仕事のほかに一冊、書きおろしもしている。

座右の名文―ぼくの好きな十人の文章家 (文春新書)

座右の名文―ぼくの好きな十人の文章家 (文春新書)

これは「知識と教養のドーピングやあーーーっ!」と叫びたくなるぐらい、新発見・・・というかこちらの脳を考えさせる、力に満ちていて、本当はこれを読みながら考えたことがそのままブログの文字にでも出来ればネタには困らなかったんだよね。
それは新井白石本居宣長寺田寅彦など、ちょっと自分がいろんな視点から興味というか疑問を持っていたことを確認できたという特殊事情もあるんだけど、ただ読むだけじゃなくそれぞれの著作や、また誰かが書いた評伝なんかを読みたくなる啓蒙性もある良書だった。


あとひとつ、今月の新連載では「隣町の図書館で毎週話を・・・」とある。
一度言ってみたいもんだが、名前も書いてない。今までのコラムから考えると東京ならいいんだけど、滋賀県なのかもしれないんだよね。
しかし、週刊文春で10年連載してたんだからあちこちで「講演会」をやればいいのに、町の図書館講座のレギュラー講師とは欲も無い人ですな。