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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

中国海軍様御一行歓迎。そして朝日新聞の画期的社説を喜ぶ

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1128&f=politics_1128_001.shtml

国海軍のミサイル駆逐艦深セン」(註:深圳)が28日午前10時、東京・晴海ふ頭に入港した。歓迎式典には「深セン」指揮官の肖新年少将、吉川栄治海上幕僚長崔天凱駐日中国大使らが出席した。

  「深セン」は12月1日まで停泊し、政界、防衛関係者の要人、在日華僑、日本人客の見学を受け入れる。中国軍艦艇の訪日は、1949年の中華人民共和国成立以来初めて。2000年10月に森喜朗−朱鎔基両首相が合意したが、小泉内閣発足後の両国関係の悪化で凍結。07年8月に両国防衛相が改めて合意した。

  中華民国時代の軍艦艇の訪日としては、1934年の東郷平八郎海軍大将の国葬に際して、軽巡洋艦「寧海」が下関まで儀仗隊を運んだ例がある。(編集担当:如月隼人)


煙も見えず雲も無く、風も起こらず波高く・・・とつい歌っちゃいそうですが(笑)、そういう連想を朝日新聞もやってました。
同社のを引用すればいいんですが、同じことだから「社説比較くん」のほうを紹介します。
左側をごらんください。
http://massacre.s59.xrea.com/othercgi/shasetsu/index.xcg?event=422

中国軍艦寄港 新たな歴史の第一歩に


日中間の防衛交流で、中国海軍のミサイル駆逐艦深セン」が東京港を訪れた。中国の軍艦が日本に来るのは中華人民共和国の建国以来、初めてのことだ。

この訪問が実現するまでには長い曲折があった。
(略)
関係修復の流れの、いわば象徴のような形である。約350人の乗組員を含め、今回の訪問を歓迎する。来年は海上自衛隊の艦艇が訪中する番だ。これを弾みに防衛交流をさらに広げ、両国関係の安定化につなげてもらいたい。


(略)
日本の研究者やメディアが中国軍を見学したり、取材したりする機会を増やす。国民レベルで少しでも理解が進めば、それだけ的はずれな推測は減ってくる。

歴史好きの人なら、中国の軍艦と聞けば「定遠」「鎮遠」といった名前を思い出すに違いない。清朝が誇る大戦艦だった。明治時代に日本の港を訪れ、その威容が日本人を驚かせた。

日本はこれに負けじと海軍力強化に突き進み、後年、日清戦争でぶつかることになる。

もちろん、いま求められるのは軍拡競争ではなくて、平和のための協力だ。「深セン」の名前がそのスタートとして歴史に刻まれるよう努力していきたい。
http://www.asahi.com/paper/editorial20071130.html

いい社説だと思いますよ。いや、この主張自体が「いい社説」というのとはちょっと違うな。まさにこの題名にある通り「歴史的な一歩に」してほしいというやつだ。

つまり、今回の記事で
「軍艦というものが、すなわち悪だというわけではない」
「軍艦が日本の港に寄港するということが、すなわち戦争の危機を呼ぶというわけではない」という、かなり当たり前っちゃ当たり前の理屈が、確認されたわけですよ。
いや笑うな笑うな、まずはここから、はじめなきゃ駄目なんですよ。
これは最近、米国・中国に太いパイプを持ち、戦略論者でもある船橋洋一氏が主筆になったことも反映しているのかもしれない。


「中国の軍艦だけ例外扱いなんじゃねーの?」というかね君(笑)。いやそうかもしれないが(笑)、これはひとつの輝かしい「前例」だ。 次は台湾海軍の寄港かしら。

さてそこで

中国の軍歌・革命歌にはどんなものがあるのでしょう。
実はおいら、「熱烈慶祝中華人民共和国成立五十周年国慶名家名曲選」というCDを中国旅行の時に購入して持っているのだ。なーんか、これを聞く限りではあっちの軍歌というのは明るい感じの系列が多く、ちょい違う気がするんだがただ、たしなみ、教養として隣国の有名軍歌を知っておくのは悪いことではない。
そうですよね朝日新聞の皆様(笑)。
というかもともと中国は国歌自体が「義勇軍行進曲」であり、これは明朗ながら勇壮、溌剌の気に満ちた名曲でありましょう。総合学習「国際理解のため、軍歌を学ぼう」を小学校で。おいおい。


そこでいくつか、前述のCDから曲を紹介したいのだが・・・ここで文字の壁がある。
略字、正字が入り乱れているし、おまけに私が字を読めなかったりで(笑)むつかしい歌詞はパスせざるをえなかった。
比較的、理解できる漢字が多かったのが、歴史的な意義も大きい
「没有共産党 就没有新中国 (共産党が無ければ、新中国も無かった)」である。

さっき検索した限りでは、この全歌詞は見つからなかったから意義も大きいでしょう。
ただ、二字ほど「この字じゃないんじゃないかなあ?」と思いつつ、当て字的に入れたものもある。

没有共産党 就没有新中国


没有共産党 就没有新中国
共産党辛労為民族 共産党他一心為中国 
他指給人民解放道路 他領導人民走向光明


他賢治抗戦八年多 他改変人民的生活 
他建設敵后根拠地 要求民主好虞好慮多(※この「虞」の字がちょっと自信ない)


没有共産党 就没有新中国  没有共産党就没有新中国

なんとなく意味は分かりますな、やっぱり。


【追記】下のコメント欄に正しい歌詞(新字体)を寄せていただきました。
追加します

没有共産党 就没有新中国
没有共産党 就没有新中国
共産党 辛労為民族
共産党 它一心救中国
他指給了人民 解放的道路
他領導中国 走向光明
他堅持了抗戦八年多
他改善了人民生活
他建設了敵後根拠地
他実行了民主好処多
没有共産党 就没有新中国
没有共産党 就没有新中国

「勇敢なる水兵」と「のらくろの歌」

「千早振る」が「神」にかかるように、「定遠」とくれば「まだ沈まずや」が掛詞だ(違うって)。
司馬遼太郎坂の上の雲」にも出ていたこの歌を、いちおう紹介しておく。

http://www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira/band/midi/JASRAC/yukannaru.html

YOUTUBEもあったよ。
http://www.youtube.com/watch?v=Qj_rfAqjWkQ


で、この歌は実は「のらくろの歌」の曲でもあるんだな(笑)。
これ、どうもネットに資料がないようなのでここに書いておこう。

1.黒い体に 大きな目
 陽気に元気に 生き生きと
 「少年倶楽部」の のらくろ
 いつもみんなを 笑はせる


2. もとは宿なし のら犬も
 今では 猛犬聯隊で
 音に聞こえた 人気者
 笑ひの手柄 数知れず


3.いくさにでれば そのたびに
 働きぶりも めざましく
 どんどん増える 星の数
 末は大将 元帥か


4.ぼくらは「のらくろ」大好きよ
 笑ひの 砲弾 爆弾で
 日本國中 ニコニコと
 のらくろ 萬歳 萬々歳


おいおい、ほとんど記憶で書けちゃう自分がなんか厭なんですけど(笑)三番ちょっと違ってるかも。
試せばお分かりの通り「勇敢なる水兵」の曲で歌えますね。

ちなみに、彼ら自身はこんな歌を歌っている(笑)