http://omasuki.blog.drecom.jp/archive/1352
おまえらの好きにはさせねえ!
http://www.sherdog.com/news/articles.asp?n_id=9734
……Zuffaの契約条文は、いろいろなケースで契約が延長でき、場合によっては無期延長も可能となる、Zuffaにとって都合の良い、片務的なものであると指摘しています。たとえば、引退した選手の権利はZuffaが永遠に持つという条項、試合をオファーしたのに選手が拒否した場合でも一試合消化したものと考えるという条項、王者である者は契約延長に応じなければならないとするいわゆる「Champion Clause」、Zuffa側だけが契約消化を早めることが出来るという条項など、裁判になるとやばそうな内容がてんこ盛り。
これまでも中村K太郎とかジョシュ・バーネットとかヨアキム・ハンセンとか、あとヒョードルの代理人とかがUFCの契約の厳しさ、みたいなことを話して、断片的にはわかってたけど、厳しいもんだね。
K太郎は、「4試合契約したけど、2連敗で契約の途中解除条項を発動されるかと心配だった。だが『また使うから』といわれたので頑張る・・・」(うろ覚え)みたいなことを言っていた。
ハンセンは、一試合当たりのギャラでは比べること自体失礼な(って書き方のほうが失礼やんか)修斗に今回出ることで、他の条項の厳しさが分かってしまうという(笑)
んでも、こういう契約ってどこまで「うちも同じです」というふうに一般的なのかな。どこもプロの弁護士がいるんだから、ある程度似ているんだろうか。いや、こうやって漏れ伝わるだけでも「(会社にとっては)よく出来てるなあ・・・」と舌を巻くんだよね。で、やっぱりこういう形のほうが会社としては発展するんだろうか。
PRIDEを買ったとき「これで選手を引き継げると思ったら、ザル過ぎるんで再度UFCが契約しなきゃ駄目だった」とかいう話もあったっしょ。
その一方、スタン・ハンセンは
「信じられないかもしれないが、私と全日本の間に(※当初は別として)契約書は無かったんだ」
「シリーズの終わりに馬場が『次は●月に来てくれ』、私が『オーケー』。これだけで良かったんだ」
とも言っている。
中島敦が、孔子門下の筆頭・子路を描いた「弟子」という作品にこんなくだりがある。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/1738_16623.html
・・・小(しょうちゅ)の大夫・射(えき)という者が国に叛き魯に来奔した。子路と一面識のあったこの男は、「季路をして我に要せしめば、吾盟うことなけん。」と言った。当時の慣いとして、他国に亡命した者は、その生命の保証をその国に盟ってもらってから始めて安んじて居つくことが出来るのだが、この小の大夫は「子路さえその保証に立ってくれれば魯国の誓など要らぬ」というのである。諾を宿するなし、という子路の信と直とは、それほど世に知られていたのだ・・・
でも、ジャイアント馬場は参加の日本人選手に好待遇かといえばそうでないわけで、なかなか簡単には割り切れないな。