これまでの流れ
・「麻生クーデター」(←はてなキーワード機能参照)説めぐり議論
・この説に否定的な見解、証言(安倍晋三自身も含む)
・上杉氏がそれを煽った一人だ!と批判高まる
・週刊文春に上杉氏が今回、その説が出た周辺事情をルポ。
『福田政権にかけられた「裏切りと呪い」 安倍首相は誰に一票を投じたのか 週刊文春』
その文春記事をみなさん読んだという前提で。当方が氏のブログ「東京脱力新聞2.0」にコメント投稿した文章。一部手直しあり
http://www.uesugitakashi.com/archives/51099502.html
週刊文春の記事読ませていただきました。
なかなか、このコメント量の中でこれに着目していただけるか分かりませんが、ネタバレになるような部分は注意して、一読しての感想を、せっかくですのでここで問わせていただきます。
(1)I氏が、「クーデター説」の発信源になったと記事を読むと感じますが、そう話したのが仮に事実として、その「意図」は、どうやって断定したのでしょうか?
Iを排除せよ、とA氏が首相に直言していたので、その恨みで以ってAクーデター説を言っていたが、流れが意図しない急転直下(F氏中心に)をしたのであわてて説を否定・・・とありますが、その時点時点で彼が本気で信じていた可能性は?
(2)これは価値判断ですが「田中派は記者、報道を訴えないが清和会はしばしば訴える、けしからん」という話について。
まず、噂レベルですが田中派は、訴訟は無い代わり裏懇からの排除、「局長を知ってる、お前を飛ばすのは簡単だ」などの恫喝、そして買収すれすれの物質的サービス・・・などをしていたと聞きます。
むしろ政治vs言論の決着舞台が「訴訟」なら、どちらも公に証拠を出し、裁判官の下、開かれた場所で叩き合うのだからむしろフェアである、という考え方もできませんか?森なんか、噂の真相訴訟ではかなりヤバい場面もあったし。
。(すいません、さらに続きます)
(3)記事の性質にもよるのでしょうが、今回の文章には「そのクーデター説を聞き、私は・・・・と感じ、・・・と言論活動を行った」ということは書かれず、まだ謎のままです。
たぶん、そこがここを覗いている読者も、いちばんしりたいところでしょう。この前の「ポスト」の上杉寄稿に感心した人の権利として(笑)、そういう記事の発表をするのを、それまで待たせていただきます。ここに(1)の答えがあるのかもしれないし。
一緒に「官邸崩壊」の新聞書評を紹介しておきますね
http://book.asahi.com/review/TKY200709180233.html
官邸崩壊 安倍政権迷走の一年 [著]上杉隆
[掲載]2007年09月16日
[評者]野口武彦(文芸評論家)
■現代史に刻む「崩壊」までの舞台裏
朝日新聞の世論調査によれば、発足時の2006年9月に63%もあった安倍内閣の支持率は、参議院選挙に大敗した直後の2007年7月末には26%に急落していた。
当初「戦後レジームからの脱却」を呼号して鳴り物入りで船出した政権が、成立後わずか一年に満たないうちにかくも鋭角的に失速したのはなぜか。策源の首相官邸では何が起きていたのか。本書は、手で触れれば火傷(やけど)するくらいホットな政治状況に立ち向かった時局ドキュメントであり、かつまた、やり直しの利かない一回限りの政治劇に独特の《史眼》を閃(ひらめ)かせ、現代日本史にいちばん新しいページを書き込んだ一冊で・・・・・
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: ハードカバー
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