上のMAD映像は、「おお振り」のストーリーにシンクロしているらしい。
「らしい」というのは、あの漫画が傑作であるとはここでは何度も認めているが、一話ごとの例の「戦略」の密度が高すぎて、しかもあの月刊誌、付録のためにひもでくくっていることも多かったろ?
話がとんじゃうし、立ち読みの時重くて疲れるんだ(じゃあ買えよ、って話だが)。
いつかはまとめて読みますとは思ってるんだけどね。
まあ、これも前に書いたことの繰り返しですが、野球におけるピッチャーというのは、そもそもこのスポーツのルールを決める時点でゲームバランス悪すぎるわ、といいたくなるぐらい特殊な地位だ。それを受けるキャッチャーというのも。
んで、漫画界のスポーツものって、もともと「天賦の才」と「血と汗と涙」をどう配分するかがひとつの肝だったが、梶原一騎の流れがある意味どこかで途絶え(というか変質?)、またさだやす圭もそうだったろうし、さらにいうと浦沢直樹がYAWARA!で、ギャグ的な意味も含め「圧倒的にもとから強い、不敗の主人公」というのを成功させたですね。
これはむりやり図式にするとかなり無理があって、行きつ戻りつというのが真実だろうが、まあそういうところで話を進めます。
で、そういうスポーツ・フィクションの中の「天才」の隆盛に加え、野球のピッチャーというのは実際にもそういう孤独と栄光を持っている人も多い。
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文庫になっていたか。そしてもう3回目か4回目の紹介となる、
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がポイントだということです。
かわぐちかいじも軍事的な意味などで「神秘的なまでに強い、完璧」という造形を書くのは得意で、しかも血も流せば涙も流す熱血漢を対比させるのもうまいが、そのフォーマットで
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を描いている。
「おおきく振りかぶって」の主人公が中学時代に孤立した経緯と、江川卓が高校時代に経験した孤立、江夏豊が阪神タイガースの中で浮いたいきさつはだいぶ違うが、こういう先行作品や実話からつながるラインというのは確実にあると思う。
で、はなしはあさのあつこの「バッテリー」にいく。(※かわぐちかいじ作品とはまったく別物)
映画化されてたな、この前。
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というところで、次回につづく。今回はまちがいなく続く。