さて、遠くアメリカではコミッションから試合不許可を言い渡されたチェ・ホンマンの第二次診察が行われたはずですが、その結果はどうだったのでしょうか。
ところでkamiproに谷川貞治氏が出演。
いわゆる「ちっちゃい紙プロ」を知ってる人には有名ですが、政治状況はさておいて基本的に谷川氏と紙プロはケミストリー(相性)がいい。谷川氏がサダハルンバという愛称をもらったのも同誌だし、コスプレでも何でも平然とやるキャラとしてSRSで重宝されたのも、同誌誌面での活躍あってこそだ。
で、彼はヒール論とかをぶつ中で「ナチュラルにヒールな奴は誰だ?」という話になり、秋山成勲の名が挙がる。これは鉄板。だが
谷川 (略)・・・あっ! そういえば、凄いヒールがいましたよ! チェ・ホンマン!! あれはヒールだね、人間が。
====性格が悪いという話はよく聞いてますけど(笑)
谷川 セーム・シュルトとチェ・ホンマンだったら、チェ・ホンマンのほうがかわいらしい感じもしますけど、シュルトのほうが凄くいいヤツだもん。いつでも試合してくれるしさ、どんなルールでもOKしてくれる。
==チェ・ホンマンは面倒くさいんですか?
谷川 面倒くさい!あと同じくらいボブ・サップも面倒くさかった。ボクは彼が人気絶頂のときに「コイツはヒールだなあ」と見抜いてましたからね。(略)こっちはね、『オイラはチェ・ホンマン』みたいなラップを歌って入場してくれなんて全然、頼んでないんですよ。あれはホンマンが勝手にやってるんですよ!
ヒトコト言わせてもらえば『あんたの「いい人」ってその前に「都合が」ってつくだろ』と(苦笑)。
シュルトさんがルールに文句を言わないから、首相撲と膝蹴りを禁止にしたってわけだ。
いつでも試合のオファーを受けるから、いきなり1、2週間前に久々のMMAルールをやらせるのも含め昨年は10試合ぐらいさせたわけだ。
いま、シュルトと並んで緊急参戦、ルールの差異を厭わないのはマイティ・モーだが、こういう選手と谷川氏がいう「面倒くさい」サップやホンマン、秋山にKIDらと比べると、あきらかに面倒くさい選手のほうが栄光と富をつかんでいるようなんだが。
「いい人をやめると楽になる」というやつか。
ブルーザー・ブロディが亡くなったとき、スタン・ハンセンはブロディの功績として「彼はプロモーターと闘った」というのを真っ先に挙げたな。もともとプロレスラーも格闘家も個人事業主ではあるが、一人がいい条件を勝ち取るとそれが例になっていくということもあるわけだ。
さてUFCにはそんな人がいるか。彼らの場合は選手間の格差が大きいようだが。