※ひさびさにリンクミス。
この上が格闘技関連エントリです
昨日付けで「オープン・ウォーター2」の予告編を見た、という話を書きましたが、もうひとつ興味深い映画が一部映画館で公開予定。
題名はずばり「イラク」。副題「狼の谷」。
予告編を見ただけなのですが、検索して見つけた関係記事。
http://www.cs-tv.net/t/D000000/&movie_id=00010778
http://rabuchan.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_1b76.html
・・・トルコ版ランボーと言われてるとか。
イラク北部クルド人自治区を舞台に、アメリカは徹底的に悪者に描かれているそうなの。
主人公は情報機関員のポラト。
彼が、民間人を殺害したり、捕虜を虐待したり、モスクを破壊したり、悪行の限りをつくす米軍を全滅させるお話・・・
これが何がすごいといって、トルコで空前の大大ヒットを記録しているということ。
トルコといえば今でもやや揺らいでもめている通り、蓋世の啓蒙専制大統領ケマル・アタチュルク以来の政教分離・近代イスラーム国家なのだが、まあ不思議でない。イスラム原理主義の穴を埋めるのは近代ナショナリズムであったり汎トルコ主義だったりするわけだから。
エンターテインメントとしても「敵は(もしくは陰謀の黒幕は)米軍」というのは使い勝手が大変によろしい。何をやっててもおかしくないような感じするし(笑)、ハリウッドは世界中のあれやこれを悪役扱いしているのだから、同じ事やって文句を付けられる筋合いもない(笑)。
日本でも、沖縄当たりを舞台に米軍を徹底的にやっつける作品でも出たら受けそうだが・・・
ああ、あったあった。
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戦艦大和が沖縄(火の民族=先住縄文人の末裔)の巫女たちの超能力で浮上し、同島の米軍基地を艦砲射撃で壊滅させる(笑)。「沖縄が米軍を攻撃」だとあら不思議、日本の右傾化だとか危険なナショナリズムとか批判されません(笑)。
(というか、もう一方の敵役は日の民族=現主流日本人で、彼らは鎮護国家の象徴、東大寺の大仏を動かして対抗する(笑)。いやマジマジ、怒られなかったのかしら)
ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」の廃棄物13号篇での、最後に落ちをつけるかたちで出てきた米軍の印象も忘れがたい。同作から影響を受けたとされる「グエムル」も米軍がらみか。
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ゆうきまさみは現在の「鉄腕バーディー」がよーーーーーーー〜やくエンジンがかかってきた勘もあるが、自衛隊や公安警察や米軍をSFの中に絡ませるのがかなり上手い。現代に『怪獣』『変身ヒーロー』を復活させるにおいては避けて通れない部分だから、ああすればいいこうすればいいというのを筋金入りのファン上がり作家であるゆうきまさみはいろいろ考えていたのだろう。
でも同じファンあがりでも、島本和彦が「ヒーローものにどう自衛隊や米軍を位置づけるか」なんて考えてないっぽいが(笑)偏見ですね。
話がヘンな方向に動いてしまいました
最後にトルコの話に戻すけど、「イスタンブールに置かれた日本の目」こと
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この作者は今でも連載しているのかな。
外務大臣・麻生太郎閣下にお願いする。
国際的な「漫画のノーベル賞」もよろしいが、日本の情報機関がエッセイ漫画家を組織的に養成、世界各国に送り込んでレポートを漫画で描かせる・・・というのはいかがでしょうか(笑)
でもマジ、こういう人が一人いるといないで大違い。