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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

衝撃!大江健三郎と岩波書店、比喩表現の「屠殺者」を2005年時点も継続使用!

先週だか先々週だか、沖縄の集団自殺をめぐり、教科書記述がどうこうという話題があったでしょう。
それに対して抗議したしないってことで、久々に大江健三郎がジャーナリズムをにぎわせた。
この事件についてはとりあえず置くとして、以前書いたこの話を、もう一回再録します。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061202#p9

衝撃!!!!大江健三郎さん、旧軍人への批判表現として「屠殺者」を使用!!!


秦氏の引用によるとこの大江健三郎沖縄ノート」にはこうあるという。

慶良間の守備対象を集団自決の命令者だという前提で、「ペテン」「屠殺者(ママ)」「戦争犯罪人」呼ばわりしたうえ、「ユダヤ人大量殺戮で知られるナチスアイヒマンと同じく拉致されて沖縄法廷で裁かれてしかるべき」と・・・・(148P)

え、「トサツシャ」って。秦さんもびっくりして(ママ)と入れている。

この問題、もつれて訴訟となっているわけだが、そこの訴状にも「沖縄ノート」の引用部分が明記されている。

http://blog.zaq.ne.jp/osjes/article/4/

しかもそこまで幻想が進むとき、かれは25年ぶりの屠殺者と生き残りの犠牲者の再会に、甘い涙につつまれた和解すらありうるのではないかと、渡嘉敷島で実際におこったことを具体的に記憶する者にとっては、およそ正視に耐えぬ歪んだ幻想をまでもいだきえたであろう。


http://www.jla.or.jp/jiyu/column01.html

みなさんは,『報道写真家』という岩波新書をご記憶だろうか。1989年11月8日付の朝日新聞(朝刊)に「差別表現で岩波新書回収へ一新刊の3万6千部 『弁明の余地なし』」と報じられた図書である。
 同記事によれば,「第1刷三万六千二百部を回収処分にするとともに,八日付の主要新聞に『おわびとお知らせ』を載せ,既に購入した読者には訂正・新版と無料取り換えをする措置をとることにした。」と,岩波書店側の対応が書かれている。

ここには内容、書いてないか。
呉智英の「危険な思想家」に一部始終が書いてあるはずなんだが・・・ちょっと待って、蔵書の山から見つかるかどうか・・・(検索中)

危険な思想家 (双葉文庫)

危険な思想家 (双葉文庫)

=つづく=


の、前に表題の説明だけ。
さすがにこの部分は、もう削除されてるだろう・・・と思い、沖縄ノートの内容と奥付を書店で見たら、見事に211Pにそのままの表現が残っていたのでした。おまけに2005年に、この本は再版されているのに・・・というオチ。