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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

どうぶつは強いぞこわいぞ(今月のkamiproより)

ようやくkamiproの記事を個別に論じられるな。
ここは、PRIDE買収という歴史的大特集がある号で、よりによって「ソクジュ来日記念 キリンは本当に強いのか!?」というのんき特集を組んでいる(笑)。

これを企画したやつ、そこに座れ。

いろいろと、だめだな。
動物の強さだ、でかさだ、こわさだを論じるのは、小学生ぐらいで止めたほうがよかろう。
あ、「見えない道場本舗」がいつもこういうことを論じているんだっけ(笑)。というか「見えない道場本舗」が喜ぶような特集は、興行的成功があまり見込めないという事実(爆笑)。

これがキリンだ!!

構成は松下ミワ氏で、彼女の最高傑作の記事である(秋山成勲インタビュー?あれはジョーク記事だよ)。

ただし、キリンの首の説明に関して。(P74)

キリンの首が長い理由としては「ラマルク説」と「ダーウィン説」の二説が有力であるといわれている。前者は「キリンは高い木の葉を食べようとして、首が長くなった」という適者生存説であり、後者は「高い木の葉まで食べられる首の長いキリンが代々生き残った」という自然淘汰説である。しかしこの命題に関しては決定的な結論はまだ出ていない。

・・・・・・・・(・∀・:)。
なんか、俺の聞いた話と違っているような。何を資料にしたのだろうか。
ラマルクのこのキリン論って、「用不用説」って今は言わなくなったの?つうか適者生存説と自然淘汰説ってほぼ同じ意味じゃね?それにことキリンの首に関してはラマルクとダーウィンって、こう猪木馬場のようにならべていいのかなあ。塩基のメチル化のことを言ってるのかな。学説が進歩したり、用語が変わったりしたのだろうか。


まあ、それはいい。問題は強さだからだ。そういう点で、キリンは確かにリアル・ディールではある。最強ではないだろうが、ポリスマンとしていい仕事をしたと聞く。というかエースのライオンを常に一歩下がって、立てていたからね。
だからタイトルには縁が無かったが、愛された。

ただし、相原コージのインタビューではキリンはスタミナがある(83P)としているが、これは本末転倒で「頭まで血を上げなくちゃいけないから心臓が強く、スタミナがある」のではなく「心臓が強くても頭まで血を上げることに費やされ、スタミナが無い」のだと私は聞き及んでいる。常に高血圧だともいう。
だから長期戦に持ち込むことをお勧めする。フロントチョークも有効だろう。

かば

相原コージがここでインタビューを受けているのは「真・異種格闘大戦」という、動物同士の決闘を書く漫画を連載中だからだ。この漫画は、ギャグや擬人化の中に、実際の知られざる動物の事実を混ぜているというもので、漫画としての質は正直高くないが、啓蒙的な意味は多少あるだろう。

で、この作品のファーストマッチは人間vsカバ。
先日、このようなメールを頂いた。こちらが仕事中に。

先週放映された番組、録画しといたのを昨日見ました。
「カバアフリカ最強説」を唱えてまして、
「ワニすらカバを恐れている」「分厚い皮膚はライオンの攻撃をもものともしない」「カバに食われて生還した男単独インタビュー」など、興味深い番組でした

こういうメールを送るほうも送るほうだが。

かばか。 だれが呼んだか、かば。 河の馬と書き、かば。
最近、「ぼくはくま」という歌が人気だったが、「ぼくはかば」という歌は無いな。
イソジン

カバは、たしかに強い。
「そ、それにノロマに見えても、勝負どころでは別人のようなスピードもある!!」(某「列伝」調)
しかし、同様に言うなら
「俺は絶対アフリカチャンピオンになれねえ!!
      この名前が、逆さにすると『バカ』になるという理由だけでな!!」


これが日本だけかというと、そうでもない。
十字軍の猛将(暴将)・リチャード1世は「獅子心王」と呼ばれ、それを迎え撃つサラディンは若き日に叔父に仕えたが、その叔父も「シリアのライオン」と呼ばれていた。
彼らが「シリアのかば」とか「リチャード・ザ・ヒポポタマスハート」と呼ばれてよろこぶか、どうか。


さて、まだぞうもクズリもチンパンジーも語っていないし、勿論ダイオウイカも論じていない。ましてや人の肋骨を軽くヘシ折る空手チョップを引っさげて暴れまわる暴君・コウテイペンギンも論じていないのだが、とりあえずここで筆をおく。それらについては次回「死闘篇」で語られるだろう。

=続く=