INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

考えさせられる話2題。

http://news.www.infoseek.co.jp/world/story/24mainichiF0325m059/

ホッキョクグマ>人工飼育巡りドイツで論争 (毎日新聞)
 【ベルリン支局】ベルリン動物園で生まれた赤ちゃんホッキョクグマの人工飼育を巡りドイツで論争が起きている。発端は一部の動物愛護団体が「人工飼育は自然の法則に反する」と安楽死を主張したことに同園が反発したこと。助命を求める手紙やメールも園に殺到。23日の初の一般公開では、愛くるしい表情が人気を集めた。

 論争の主役は昨年12月5日に810グラムで生まれたホッキョクグマの「クヌート」。同園によると生後間もなく母グマが育児を放棄し、双子の一方は死んだ。このため飼育係のデルフラインさんらが、ほ乳瓶でミルクを与え人工飼育している。


 体重9.3キロにまで育ったが、一部の環境保護団体は「ホッキョクグマの生存率は非常に低い。動物は自然に育てるべきで安楽死させた方がいい」と主張した。

で、この騒ぎがあったので、シロクマの赤ちゃんは注目を浴びて人気沸騰、となっているそうな。なんつーか、面白いっていうと語弊があるが、環境団体のいう「自然界では親が育児放棄すれば、その子は死ぬのが道理。自然に近づくというのはその子熊が死ぬことである」っつーのは、論理的にはかなり正しいからだ。

しかし、それがまあ情というか、さすがにやれないだろ、というのは直感的に分かりそうなもんで。論理を突き詰めた末の、隙の無い結論が「はぁ?」となるというのは、朱子学者や神学者の成熟、深化の果てを見るようで面白い。

山形道場

サイゾー連載が読めることに気づかなかった。


http://cruel.org/cyzo/cyzo200702.html

要約: ブタをあげるかわりに改名して自分の姓を名乗れ、という活動をデンマークのアーティストがやっていて、それが尊厳にかかわるといって抗議している政府に対し、余計なことをするなと当事者たちがさらに文句をつける変な状況が起きている。尊厳って何? 名前と実質とどっちが重要? それを問いかける重要なプロジェクトだ。

この話を呉智英に読ませたいなあ。
アフリカの貧困にからめることもできるけど、
一番のキモは「金(物質的利益)に替えられない尊厳は存在するか?」ということです。
時間があればの話だが、例えばはてなで現在話題らしい「売春婦論争」に、うまくつながることもできるだろう。