つづけて「つづれや」ブログを。風林火山に高田延彦が出演するのだそうな。
http://tsudureya.blog51.fc2.com/blog-entry-472.html
一体誰の役なのか、上杉の部下か、まさか村上義清じゃあないだろうな、チョイ役でいいですよ、チョイ役で(^^;
これを機にPRIDE、格闘技ファンの方々が「風林火山」を見てくれたら幸いです(^^
グリフォンさんや矜持さんは気に入ると思うんですけどねえ(憶測)
見ると面白いんだろうけどねえ。敬愛する司馬遼太郎氏の原作でも、心服する三谷幸喜氏の脚本作品でも、結局見ることはなかった。自分は1時間、50本という長丁場に耐えられないようです。時々挑戦するんだけど、司馬原作とかは特に、原作に無い女性活躍場面の挿入でしらけたりとか。
「風林火山」は山本勘介が主人公。これが面白いのなら、それは同時代の人物と比べても資料が格段に少なく(非実在説も根強かった)、自由に想像できるという「伝奇性」があるのだろう。
特に天才軍師に対し、孔明と劉備という関係より「才能と将来性にあふれているが若さも目に付く」という武田信玄の若き日・・・武田晴信を描写しているから、老師とその弟子とか鬼コーチと天賦の才の少年、というドラマパターンを踏襲できるのが大きいのかもしれません。
そういう先行作品に、こういうのがあります。

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井沢元彦の小説は、だめなのは本当にダメッ。つうかゴミ本。
まるでだめな本、略してマダホ。
なのだが、これはダメじゃないほうです。凄くいい作品で、「天才だが若さもある武田信玄(晴信)」を天才コーチたる山本勘助ヤマカンが指導するというコンセプトはこっちもうまく描いています。
ことに、世間では無名だがちょっとかじった人には有名な、武田信玄に完全な軍事的完敗を味あわせた隠れた名将、つづれや氏が「高田がこの役をやるのでは?」と心配しておられる(笑)村上義清とかがいるので、「若き武田信玄の青春の挫折」は結構書きやすい。
もうだいぶ前に読んだので細部は忘れているが、印象に残ったシーンがある。
名門武田家には、古くから伝わる象徴的な武具「御旗、楯無」
というのがあり、会議が紛糾したときに当主が「御旗、楯無に誓って・・・・!」と言ってから方針を宣言すると、だれも一切の反対がそれ以上できない。同時に当主本人も、方針を撤回できなくなるという風習があった。
これに誓って作戦を立てた晴信が、上記の村上軍に負けたときに山本勘助が窮地を救ったのだが、それに対して勘助は恩賞を求める。
「何が望みじゃ」
「『御旗、楯無』を所望致す。あれを、封印してほしいのでござるよ」
つまり指導者は、臨機応変に方針を変える可能性を常に残しておくべきで、こういう風習は害が大きいというわけ。
フィクション部分だとは思うけど、設定の仕方やそこから分かる戦略論は興味深いし、これが後日、武田勝頼の破滅につながる伏線ともなっている。(第二部は主人公が織田信長に移り、そのライバルとして勝頼が登場)
でもこの本、まだ簡単に入手できるのかな?
ところで今発見したが
パソコンの単語登録って結構戦国武将に冷たいね(笑)。中国三国志の人物はさすがに登録しろとは言わないが(笑)
落語、中国史、日本史などの単語登録をダウンロードできる場所は無いか後で探そう。
山本勘助のテーマソング
昔読んだ歴史読み物で知った、歌い継がれていた彼のテーマソングがあるのだが
♪山本勘助、XXXで目XXX、鼻XXX
という、「なせかはもうみんな分かってるはずだ!!」(一部向け)すぎる歌でした。
この歌は絶対にNHKドラマの中には登場しまい(苦笑)
逆に昔は「山本勘助」をそういうあれの婉曲表現として使う逆転現象もあったようで。
http://sokotu.seesaa.net/article/34979341.html
【メモ】それでもボクはやってない 大塚英志