この前、どこかで紹介を読んで(論座だったかなあ)「ほう、面白いな。あとで紹介しよう」と思いつつ忘れていたのだが、朝日新聞に先日書評が載っていたので思い出した。再度ご紹介。
- 作者: マルク・レビンソン,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/01/18
- メディア: 単行本
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自分は港町に住んでいるわけでもないのでいまいちぴんとこないんですが、輸出入、輸送の際、いちいち船から港へ、港から汽車へ、のりつぎの列車から列車に・・・と移し変えるのではなく、そこを共通の「箱」にして、箱ごとどんどん動かせばいいじゃん・・・とある男が思いついたと。そして、それは副題にあるように、実は歴史を塗り替えるような流通の一大革命だったのですね。
まだこれが導入されて、50年ちょっとしかたっていないんだそうです。
発明したのは、米国運送業界の風雲児、マルコム・マクリーン。裸一貫、トラック運転手から天下を取った本宮ひろ志チックな男だ。しかし、こんな大規模なシステムを築くまでの苦労とリスクは・・・それは同書を。
また、常に世界の港湾は熾烈な覇権競争を繰り広げているわけだが、コンテナの発明はそれをも左右した。ニューヨーク、リバプールが没落し、シンガポールが台頭した・・・と朝日の書評にはある。
港といえば、昔は(今でも)とにかく単純労働の人手が必要で、そのために頑丈な男が身一つでくれば日銭にはこまらぬとわけありの男たちが集まった。
そして、組織ができ、任侠系というか各地でいい意味でも悪い意味でも「マフィア」的な団体ができるとか、反面では荷物の上げ下げがなければ困るから、ストは効果的で大資本vs労働の舞台にもなるなどドラマチックではある。
こういうことまでフォローしてるかどうかは分かりません。
こういうなんでもないものが調べると面白い、というのはここで「ドリル」とか「うなぎ」ネタでやりましたが。
しかし、あとひとつ驚いたのは、
じゃあこっちはどうかな?と念のために覗いてみたウィキペディアが、あっさり詳しく歴史が載っていることでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A