BSの「マンガノゲンバ」は昨日、総集編をしていたのだが、あるゲストがこういう話をしていた。
「僕がフランスで仕事をしていたとき、高校時代の友人で現在編集者をやっている男がある若者と一緒に訪仏し、『この子がフランスの漫画を資料として購入する手伝いをしてくれ』と僕に頼んできた。
その子はすごくさわやかな好青年で、非常に好奇心にあふれており、いろんな漫画を買い込んだ。
その若者が、それからしばらくして『ジョジョの奇妙な冒険』をかきはじめた」。
へーーーーー!!
何で驚いたかというと、別に「あの人が、あの有名なXXだった」というネタだからというわけではない。
僕は「魔少年ビーティー」どころか、デビュー作「武装ポーカー」がジャンプに載った時からの支持者(あの頃子供だからポーカーのルールなんて知らなかったのだが、それでも面白かった)だが、ビーティーも「バオー来訪者」(ジョシュ・バーネットはジョジョよりこちらが好きだという通っぷり)も、少年ジャンプの荒海を渡りきることができず巻末に消えた。
ジョジョも一度巻末のほうに行き、「ああ、俺は好きなんだけれどなー、やっぱりこれも打ち切りかぁ」と思った記憶があるが・・・。
と、いうことはゲストの記憶が正しいなら、2回も10週打ち切り(に近い形)になり、ヒット作を出した経験の無い漫画家を、少年ジャンプは編集部とともにフランスにやって資料を買わせたりしてたことになる。まさか自費じゃないだろうし。
UFCもハッスルも漫画も、やっぱり結果が出る前からの根気強い先行投資、が不可欠なのかなあ。
しかし荒木氏、「ビーティーは僕に似ているという人がいますが、主人公をハンサムに描けば自然に似てしまうのです」とギャグめかして自慢したような、漫画家で三本の指(あと二人には諸説あり、北崎拓とか花くまゆうさくとかの説を聞いた。まあどうでもいいわ)に入る美男子ぶりがベテランの域に入っても変わらん。というか年齢不詳すぎでびびった(笑)。