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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

2ちゃんねる、ここまで生き延びたのは天晴れだが未来はやっぱり暗い(読売新聞夕刊)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070305it05.htm

2ちゃんねる管理者、敗訴43件も制裁金4億円不払い
 インターネット掲示板2ちゃんねる」への誹謗(ひぼう)中傷の書き込みなどを巡り、管理者西村博之氏(30)を相手取り、名誉棄損などを訴える民事訴訟が全国で50件以上起こされ、少なくとも43件で西村氏側の敗訴が確定していることが読売新聞の調べでわかった。

 この結果、西村氏に命じられた賠償額は約5800万円、仮処分命令などに従わないことによる「制裁金」が1日当たり約88万円、累計約4億3400万円に上るが、西村氏が自ら支払いに応じたケースはほとんどないと見られる。原告側は勝訴にもかかわらず賠償を得られない状態で、ネットの無法状態と司法の限界が露呈した形・・・・

これは公開情報を独自にまとめた読売がいい仕事をした。
んで、民事で負けても(所得や資産を隠して)賠償を払わないままほっておけばいいじゃん、というシンプルな抜け穴があるという指摘は、昔読んだ

裁判の秘密

裁判の秘密

という本で実例が挙がっており、知っていた。あまりネットに限ったことでもないらしいのだ。
(今の副島隆彦陰謀論の迷宮から帰ってこられないようだが・・・)

この前、歌田明弘氏が「地球村の事件簿」で


わかっているようでわからないひろゆきの謎
http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/02/post_c8b4.html
2ちゃんねるは管理人ひろゆきの性格の反映?
http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/02/post_5b6b.html

という二つの文章を書いているが、

月間1000万人がアクセスする巨大メディアの
2ちゃんねる』が個人サイトだということは、
強調してもしすぎることはない特異なできごとだ

それが守るに値するかどうかは人それぞれだし、爆弾予告や殺人など、刑事事件にかかわる警察からの照会には情報開示に応じているようだが、民事についてはそうではない。その是非はともかく、彼が身を盾にしなければ匿名性どころか、2ちゃんねるも維持できない。

と指摘している。その通りだろう。これは開き直った個人が「どうせ生まれる時も死ぬときも裸、さあ殺せ」となったら手を出してもしょうがない、という部分もあるでしょうね。

ただ、そうやって突っ張って2chを維持していたのはその賛否はともかく「侠」としては評価するが、それは長くは続けられないだろうな。

読売

差し押さえがうまくいかないのは、西村氏名義の銀行口座を突き止めても残高が少なかったり、西村氏が取締役を務める会社から「役員報酬は払っていない」と回答されたりしたため

実は、読売はサイト以外に関連記事を社会面に載せていた。
で、今の「払わないもの勝ち」の構造は「資産開示命令はあるが、虚偽の罰則がほとんどない」などの抜け穴があるためだと解説している。
だが逆に言うと、これらの抜け穴をひとつひとつ潰していけば、最終的には「詰み」となるのだ。
ことに、よきにつけあしきにつけメディアの寵児であり、また一方で一部の既存メディアからは「既得権益を脅かす価値紊乱者」として敵意もだいぶ受けているはずだ。
この「敗訴したけど払わないで逃げ得」は今後、ひろゆきを象徴にしてアジェンダ・セッティング(議題設定)され、ひとつひとつ法の包囲網が狭まっていくだろう。もともと収入把握は「税」の問題があるから、国の手はかなりの部分まで、ひとたちやる気になれば伸びていくのだ。


あれこれ考えると、やはり2ちゃんねるがこのままで、ここから10年続くというのは想像が及ばない。
じゃあ単にひろゆき氏が破産して終わるだけか?といえばそれも想像しにくいのだが。