それで思い出したが、沢木耕太郎に「老いすぎて」という一文がある。
祖国の五輪の勝利に一喜一憂する中国記者、それをわきで見るフランス人記者、モハメド・アリ、ジョージ・フォアマン、そして「すべてのヘビー級ボクシングタイトルマッチを見てきた」と語る老記者・・・これらの交錯する、沢木の短文の中でも随一の完成度を誇る文章だ。
今、手元に蔵書がありさえすれば引用するのだが、残念ながらそういう環境に無い。
とりあえず、そういう文章がありますよ、とだけ紹介しておく。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/03/28
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (28件) を見る