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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「大化の改新」の真実とは? NHKスペシャル放送

http://www.nhk.or.jp/special/onair/070202.html

・・・『日本書紀』によれば、天皇を脅かす権勢を誇り、改革の障害となっていた蘇我入鹿に対する中大兄皇子中臣鎌足のクーデターとされている。しかし、事件の舞台となった都・飛鳥(奈良県明日香村)で次々に発掘される遺跡は、史実とは異なる真相を物語りはじめた。
・・・・遺跡を総合すると、自らが盾となって都を要塞化し、あたかも王権を外敵から・・・・・、巨大帝国・唐が倭国に侵略の矛先を向けていることをいち早く察知、脅威に備え飛鳥の防衛網構築に力を注いだ。その一方で、古代日本の海の玄関であった大阪・難波を整備し、東アジア諸国と協調路線の外交を繰り広げようとした。それなのに何故、入鹿は殺されなければならなかったのか?
さらにクーデターの後、中央集権的な律令国家を目指して行われたという大化改新の政治改革についても、『日本書紀』を古代中国語の音韻・語法から分析する最新の研究などから、その内容の信憑性に疑いが向けられ始めている。

後略


自分はそんなに古代史好きというわけではなく、この番組も見るかどうか微妙なんですけども、そもそも「日本書紀」が一種の官製プロパガンダで、いろいろ「不都合な真実」があるという指摘はいろいろされてますな。

これも信憑性にはいろいろ異論があるが

逆説の日本史2 古代怨霊編(小学館文庫): 聖徳太子の称号の謎

逆説の日本史2 古代怨霊編(小学館文庫): 聖徳太子の称号の謎

は一冊丸々、それで書いているようなものだ。
特に天皇家は「壬申の乱」で”天智王朝”から”天武王朝”への「革命」が起きており、日本書紀はその新興天武王朝の正当化に沿った描写がされている、と。


で、これから言う説は井沢本には無いし、今回のNHKともおそらく別だろう。自分の何の本で読んだかは覚えておらず、おそらく新聞書評でさわりを知っただけだろうと思うが・・・
こんな意外な指摘がある。記憶で紹介する。



【あらすじ】
日本書紀では蘇我入鹿暗殺のとき、本当は暗殺を実行すべき人がびびって実行できそうもないので、自ら剣を振るって入鹿に斬り付けた・・・といわれる。

ウィキペディア

入鹿を斬る役目を任された二人は恐怖し、飯に水をかけて飲み込むが、たちまち吐き出すありさまだった。鎌子は二人を叱咤した。石川麻呂が表文を読み進めるが子麻呂らは現れない、恐怖のあまり全身汗にまみれ、声が乱れ、手が震えた。不審に思った入鹿が「なぜふるえるのか」と問いた。石川麻呂は「天皇のお近くが恐れ多く、汗が出るのです」と答えた。

中大兄皇子は子麻呂らが入鹿の威を恐れて進み出られないのだと判断し、自らおどり出た。子麻呂らも飛び出して入鹿の頭と肩を斬りつけた。入鹿が驚いて起き上がると、子麻呂が片脚を斬った。入鹿は倒れて天皇の御座へ叩頭して言った「私に何の罪があるのか。お裁き下さい」。天皇は大いに驚き中大兄皇子に問いた。

これって一見、かっこいいヒーローとして中大兄皇子を描いているようで、そういう形での誇張があるように見受けられる。
ところが、私が聞いた新説によると、「皇族が、自ら剣で、宮中で人を傷つけたとしたら『ケガレ』を重視する日本の古代社会では大マイナス。日本書紀では、こう書くことで実は皇子を貶めていたのだ」・・・というのだ。


日本武尊の例もあるし、そうかなあ?とちょっと思うのだが、特にヒーローをヒーローとして描く「型」というのも、民族や時代、宗教によって違ってくるのだなあとあらためて感じた次第。