http://d.hatena.ne.jp/ceena/20061212/1165931608
Virtical社から10月に出版された『きりひと讃歌』が多くのネット上の批評家によって激賞されているおかげで、最近英語圏のマンガ関連サイトで「手塚治虫」の名前を見ることが多い。
(略)
ただ良い批評を得ているからと言って売れ行きが良いとは限らない。(略)、実際のところどのくらい部数が出ているのか全くわからない(数千部〜1万部の間ぐらいかもしれない)。それでも『きりひと讃歌』が多くの濃いマンガ読みの心をとらえたのは間違いないようだ。
『きりひと讃歌』のネット上の批評を幾つかあげると、例えばComic World Newsのデビッド・ウォルシュ氏は『きりひと讃歌』は「(英語で出版された手塚マンガの中で)手塚が“マンガの神様”であることを最も良く証明している作品」とし、Toon Zoonでは「『きりひと讃歌』は必読の古典」 「マンガの最高傑作」という二つのレビューを載せている。
Vertical社はマンガに限らず日本の小説などを英語圏で紹介している出版社。以前にも手塚治虫氏の『ブッダ』を出版し、『ブッダ』も多くの批評家から絶賛された。タイム誌でコミックス欄を担当するアンドリュー・アーノルド氏も「良いコミックスを捜しているなら『ブッダ』を読むこと。傑作。」と書くなど、『ブッダ』はアメリカでの「手塚治虫文化賞」とも言える「アイズナー賞」の「ベスト海外作品賞」を2005年に受賞している。
(略)
英語圏で出版されている手塚作品はそう多くない
「鳥人大系」も「火の鳥」も控えているというのに〜。いやいや、それよりはやはりコアファンの間で質に対して高い評価を得たというのがここで書かれているように客観的に凄いこと。
こういうのを聞くとにわか文化ナショナリストになり、市場原理を超えて国のカネとかで手塚治虫の作品は翻訳し、図書館とかに寄贈しればいいなんて思っちゃう。
翻訳は難しくても、ブックオフを利用して500冊ぐらい、日本の漫画がまだ広まらないであろう東欧圏や南米圏に(貨幣価値の差も利用し)寄贈したっていいぐらいだ。
「カンボジアの子に絵本を」という運動には少し協力したことあったな。